転生したけど今後が不安でヤバい 3 (ページ41)

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弁解の余地ページ41

Aside

黒尾「いや、違う。弁解させてくれ」
『…どうぞ』

黒尾「俺の言い分はこうだ。ほら、女湯って男湯の真横にあるだろ？」
『…そうですね』
黒尾「結構響いてて会話聞こえるんだよ…」

『こっちは何も聞こえませんでしたけどね』
黒尾「いや！それは男湯が静かだったから！」

『あの賑やかな人達が静かに？』
黒尾「ぐっ…いや、まぁ、静かだった…うん。(皆女湯の会話に耳傾けてたなんて言えねぇー…！)」

『まぁ、少し大声で話した私達にも非があります。で、会話は何処まで聞きましたか』

一応、ガールズトークなだけあって
マネージャーさん達のプライベートが
男共にさらけ出されたということだ。
聞かれた内容は把握したい。

黒尾「そ…それは…まぁ…だいたいのことは。」
『濁さず、直結でお願いします。』
黒尾「う"っ」
一応こちらは逆上せててしんどいのだ。
早めに済ませたい。

ずっとどもってる。話題を変えようか。

『………では、主犯は誰ですか』
黒尾「…ぼ…木兎…と、スガくん…と…小鹿野…が、仕切ってた…というか…張り切ってた。と言いますか…」
小鹿野…あぁ、森然の一番か。

『…3年だけですか？』
黒尾「うん…男子は人数多いから…学年ごとに別れて風呂入ってて…」
なら、１．２年は無害か。

『へぇ～、なら、澤村さんに聴くのが手っ取り早いですね？』

澤村さんに限って、一緒にすることは無い、と思いたい。
寧ろ注意するだろう。

黒尾「ヴ…」
『………まぁ、黒猫さんは進んでしていないんですよね？？』
黒尾「ウン…(黒猫さん…)」
『………』

少々怪しいが、まぁ、
全て他の“まともな三年生”に聞けば
実態が露になると見た。

『…詳しいことは澤村さんや他の海さん等に聞きますので、ご自由にどうぞ』

黒尾「ｳﾝ…(Aちゃん激おこぷんぷん丸じゃねぇか…！てかこいつ…)」

こうして黒猫は去っていった。

『…ｯ～！』
これホントに逆上せ…？
逆上せただけでこんなしんどくなること無いだろ…

目眩…頭痛…立ちくらみ…手の痙攣。
『…脱水症状…』

とうとう私は壁に寄りかかりながら
座り込んでしまった。

黒尾「おい、A！大丈夫か？」
『…ぁれ…黒猫…』

黒尾「はいはい、叱られて拗ねてる黒猫ですよ～。水持ってきたけどいる？」
『！…くれると助かる………』
黒尾「飲めるか？」
『ぅん…ありがと………』

自力で何とか水を飲めた。

めっちゃ生き返る…
『…ありがとございます』

死ぬかと思った。