死んだ子 ページ32
Aside
烏養「それはなんでだ？」
『うーん…なんか、苦手なんですよねぇ…何でかはわかんないんです』
たぶん、
私は何でも一人で済ませたいタイプ
なんだと思う。
集団攻撃が心理的に向いてない。
烏養「なるほどな。そろそろ生川との練習試合始まるから準備しろ」
『うす』
………てか日向達いつ来んだろ…
もう4時近いけど。
『…ま、いっか』
そんなことはどうでもいい。
………もう準備終わってるし
ベンチで待っとこかな
仁花や清水先輩はスポドリ作ってるけど
手伝おうと思っても
私作り方とか知らないし、
下手に手伝って激まず
とか、迷惑極まりないだろ。
『…』
謎の罪悪感はあるけど
転生も、あまり良いもんじゃないな。
いざ知ってるキャラに会っても、
距離感の掴み方が現実と全く違って
よくわからない。
まず、元々この身体にいた子は
どうなってしまったのだろうか。
私の身体は既に死体で、
焼かれてるだろうし
………
死んだのか。
たぶん、その考え方が妥当だろ。
私のせい？
だとしても私はどうでもいい。
だって別に、
この子と知り合いって訳でもないし
ほら、他の人もそうでしょ？
ニュースで流れた殺人のニュースとか、
訃報も
五日もしない内に忘れるじゃん。
そうゆうもんだよ。
興味ないものは、
すぐ忘れるのが人間の性質だ。
なーんて長文の気持ち悪い言い訳を
つらつらと並べながら
他の人の準備が終わるのを待った。
__________________
No side
芝山「ﾋｯ…(あの学生コーチの人…怖い…死んでるみたい)」
黒尾「芝山、あんま見るな
(ありゃなんとかした方がよさそうだな。
あんな調子だとアイツ一人で
死ぬ)」
木兎「なぁ、赤葦(アイツ壊れかけ。)」
赤葦「…わかってます。(たぶん、あっちの黒尾さんも気づいてる。少し、協力した方が良さそう。)」
〜5分後〜
烏養「よーし、それじゃ練習試合始まるぞ気張ってけ？」
「「「うーす！」」」
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月23日 3時
