まさかの ページ26
Aside
『…どうでしょうか』
烏養「お前スパイクも逆回転出来んのかよ?!」
『…まぁ、打つ時の原理は同じなので…』
猫又「こりゃどうしたもんかね。」
直井「…(何故この実力を持って女子バレー部に入ってない…と聞きたいが、
何か事情があった時のことを考えると
あまり聴くべきではないととれるな)」
烏養「あ"ー…レシーブはどうだ」
『…たぶん、出来ますけど、どう検証するんですか』
最低でも、三人は必要だろう。
トスするのに一人。
スパイクを打つのに一人。
レシーブをするのが一人。
烏養コーチがスパイクを打ち、
それを私がレシーブするにしても、
トスする人がいない。
烏養「…直井、いけるかー?」
直井「あ、すまん俺今腰終わってんだ」
わお。なんてタイムリー
流石に猫又監督にさせるわけにはいかないもんな
猫又「ふむ…なら、午後の
選手達の試合に混ぜて貰うのはどうだ?
現役のスパイカーは
それなりの実力がある。
検証としては適材適所だろう。」
『…ん???すみません…耳が遠くて、もう一度お願いできますか?』
猫又「午後の選手達の練習試合に混ぜて貰うのはどうだ?」
………この人ヤベェな。
『………そんなこと出来るんですか』
烏養「まぁ、選手達の許可をとれば重々可能だろうし…そうするか!」
直井「あのサーブの解決法も思い付くでしょうし良い案だと思います」
『………わ"…わがりましだ…』
烏養「お前声どうした」
『…………すみません。ちょっと気が狂ってしまって』
少し直井コーチがプルプルしてる。
たぶん笑い堪えてる。
……あ…
あの人もしかして
悪ノリしたな?????
くそ…冷静でいい人だと思ってたのに!
騙された!
烏養「…よし、とりあえず飯食うか。」
『はい』
直井「後45分後に練習再開です。」
猫又「遅れんようにな」
『はい!』
そうして十五分にわたる検証を終え、
食堂に向かった。
〜食堂到着〜
各々雑談をしながら食事を取っている。
私は普通の定食をカウンターから貰い、
誰もいないテーブルの空いた席に座った。
『いただきます』
パクッ
美味しい。
15分後
『ごちそうさまでした』
後30分の猶予がある。
暇だし、少し体育館の周り散歩するか…
私は玄関に向かい靴を履いて
体育館の周りを歩き始めた。
『…ぁ、朝顔だ』
もう夏だしな。
日焼け止めと虫除けしといて正解だ。
『…』
やっぱ森然高校という名前だけあって
自然で広がってる。少し涼しい。
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作者名:海羅 | 作成日時:2024年2月23日 3時