転生したけど今後が不安でヤバい 3 (ページ25)

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実力と天才ページ25

Aside

烏養「なるほどな、なら一回サーブ打ってみろ」
『！…はい。』

烏養「猫又先生、コート15分ほどお借りして良いですか？」
猫又「ほう、構わんよ。」

猫又「わしらも少し見させて貰おうか。蒼亥君のバレー」
直井コーチと猫又監督が見るのか…

『…はい』
謎のプレッシャーヤバいんだけど…。

烏養「よし、じゃあ蒼亥！一回サーブ打ってみろ！手加減はするなよ！」
『はい』

手加減したらたぶん怒鳴られる。
だろうから、逆回転するか…

『…いきまーす。』
頑張ろー。

ﾋｭｯ(ボール投げる音)

うん、良い感じ。

ﾀｯ
ﾀｯ

ﾀﾀｯ

ﾄﾞﾝｯ

………誰の反応も無ぇ…
これもしかして私なんかミスったか……？
『………どうですかね』
烏養「…お前今の故意的にしたのか」
『…えっと…今のってどれのことですかね…？』
猫又「回転だな」
『はい。』
直井「これはすごいですね…」
『あざす』

烏養「なるほどな。もう一回打ってくれないか。ディグで受けたときにどんな感じになるか見たい」
『わかりました』

ﾋｭｯ

ﾀｯ
ﾀｯ
ﾀﾀｯ

ﾄﾞﾝｯ

烏養コーチがアンダーハンドで
受け止めたが、
ボールは烏養コーチの方に跳ね返った。

烏養「うぉっ…なるほどな」
猫又「！……ふむ…(ジャンプもステップも打つフォームも申し分ない。そしてあの厄介過ぎる逆回転。烏野は、天才が二人もおるのか)」

直井「この場合は、オーバーで受け止めても後ろに跳んでいきますね。」
『はい。』
烏養「蒼亥、このサーブは誰かにとられたことはあるか」

とられた、というのはたぶん、
レシーブでセッターの方に
跳ばされたことはあるか
ということだろう

少なくともこの世界では、一度も無い。

前世ではあまりこのサーブは
人前でしなかったからそれも無い。

『…無いですね。対処法が見つかってないので。』

烏養「？！…そうか。これは人前で披露したことはあるか？」
『無いです。中学も人数が足りず、公式戦に出場したこと無いので。』

猫又「ほっほっほw…こりゃまた大物が居たもんじゃなぁ…」
『…光栄です。』

烏養「…うーん………よし、スパイク打ってみろ」

『誰がトスするんですか？』
烏養「…俺が投げる」
『………なるほど。てことは thirdテンポですか』
烏養「だな」

烏養「んじゃ行くぞー」
『はい』

烏養コーチがボールを投げた。

…よしこれも逆回転しよ。

ﾀｯ
ﾀｯ
ﾀﾀｯ

ﾄﾞﾝｯ

着地したボールは
不自然な方向に跳ね返った

いつも通りだ。