転生したけど今後が不安でヤバい 2 (ページ27)

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名前ページ27

Aside

長田「え、確かに。なんでだろ」

『そこで私は推測をたててみたんだけどさ、あいつもしかして地頭自体は良いんじゃないかな…って』

長田「………確かにあいつバスケの時の情報整理はマジで速いわ」
へぇー…見てみたいかも
『あ、やっぱり？』
『じゃあ崎山って勉強したくなくてしてないだけであって、実際やれば高得点ってことか』
長田「…なるほどなぁ…それで進学クラス入れたのか…」

『………てかお前帰んないの』

長田「…俺はAに自己紹介するまで帰らんぞ」
『え、急にどした』

自己紹介…？
最近の高校生のノリわからんなぁ…

長田「俺はお前に名字以外何も教えていない」
『そだね』
長田「…」
長田「俺の名前がわかるか？」
『長田』
長田「…」ｼｮﾎﾞｰﾝ
さっきからなんなんだコイツ…

長田「下の名前わかるか？」
『……あー…確かに知らないかも』
こいつみんなに長田長田って言われてるから
確かに知らない

長田「………」
『………』

『…………何て名前なの？』

長田「！俺は長田心翔(おさだまなと)だ」

『へぇ…漢字は？』

長田「心に翔ぶでまなと」

『うわぁ…アンタ親にいい名前つけてもらってんじゃん、感謝しろよ親御さんに』

長田「おう、毎日親孝行を全力でやってる、肩たたきとか」

親孝行か、偉い

『心翔ねぇ…で、私は今度からお前のことを心翔と呼べば良いってこと？』

長田「おう、クラスのリーダー格のやつが言ったら他のやつも下の名前で俺のことを呼び始めるだろ」
私クラスのリーダー格か…

『じゃあ心翔、帰らないの？』
長田「…お前どうしても俺を帰らしたいんだな…」
『え、まぁ…ここにいても何も起こんないでしょ』

長田「いやお前さぁ…異性と二人きりでドキドキもしねぇの？」

『そんな女の子らしい子に見える？この私が？』

長田「いや、ごめん、俺の戯言だったわ……」

それはそれでイラつくわ

長田「お前図書委員の仕事終わったの？」

うーん…フェアじゃないな
『A』
長田「？…誰の名前？」
『私の名前』
長田「！蒼亥？」
『A』
長田「んじゃあ俺もAって呼べばいい？！」

『うん、これでおあいこね』へらっ

長田「……お前へらってした感じで笑うな。不意にもドキッとしちまったろ」

あ？何言ってんだこいつ
へらってした感じの笑顔…？

長田「急に顔しかめんなよ…」
『はぁ…？いつもと変わらない笑い方だろ』
長田「Aみたいな奴を鈍感っつーんだろうな」
『えぇ…』