monoclonal antibody ページ2
Aside
谷地「ドッジボール！凄かった！ぎゅんってボールが行き来してて…！」
そうやってキラキラとした純粋な目で褒めてくれる仁花に
私はすごく心がふわふわした
『ははwありがとね仁花』
谷地「どっ…？！どういたしまして！」
どっ…？！ってなんだ…？？
谷地「Aちゃんは電車通学？」
『うん、と言ってもそこまで遠い訳じゃなくて、駅と家が近いから電車使ってるだけだけどね』
谷地「そうなんだ」
『仁花の家も駅の方向？』
谷地「うん！」
『じゃあさ、二人とも用事がないとき一緒に帰らない？あ、無理だったら無理でいいんだけど…』
谷地「！…もちろん！」
『そっか、なら良かった。じゃあ私別方向だから、また明日ね』
谷地「ま、また明日！」
こうして私は仁花に手を振って電車に向かい、電車に乗った
『…私はもう運命なんじゃないかとすら思い始めてますけど、お二人の今の心境は？』
いやマジ偶然すぎだろ
花巻「驚いております」
松川「驚き」
『私もです』
『今日は部活はないんですか？』
花巻「今日は休み」
『あぁ、なるほど』
松川「いつもはもうひとつ後の電車に乗るよ」
『だからって同じ車両に同じ時間帯で乗るかよ………』
花巻「ちょうど良いから降りるまで話してようぜー」
『わかりやした』
松川「学校それぞれ違うのに、ここまで高頻度で会ってると逆にもう友達どころじゃないよね」
『親友とか？な訳あるか』
花巻「えぇ…？じゃあどうゆー関係」
『電車で遭遇したマブダチ』
花巻「てかマブダチのマブってどういう意味？」
『モノクローナル抗体(-mab)』
松川「それmonoclonal antibodyね」
うぉ、松さんこれ わかんのか
『松さん頭いいね』
松川「俺はどっちかと言えばそれをネタとしてすぐ言えるAの方が頭良いと思うんだけど………？？」
花巻「もう何言ってんのかよくわかんねぇ」
『モノクローナル抗体って言うのがあって、その略を-mab、マブって読めるでしょう？それです。』
花巻「なるほどなー、結局本当の意味は？」
『本当の友達、心の友って意味ですよ』
花巻「へぇー、なんか良いな。じゃあ今日から俺らはマブダチ」
松川「マブ・ダチ」
『w…なにその人名みたいな…w』
急に突っ込んでくるのやめてくれ
花巻「お、Aがちょっとツボってる」
松川「やってやったぜ相棒」
花巻「そうだな相棒」
『wwこれ以上笑わせないでくれw』
松川「完全爆笑」
花巻「完全燃焼」
『 』
松川「あ、A笑い死んだ」
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月10日 1時
