転生したけど今後が不安でヤバい (ページ5)

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真実ページ5

……あぁ、何か、思い出してきた。
この身体の子の記憶だろう。

～回想～
私が8歳ぐらいの頃の記憶だ。

自『とぉさん！見てみて！かぁさんととぉさんの絵描いたの！』
父「A絵上手いな！……A、その絵貸してくれる？」
自『？、いいよ！あげる！』
父「ありがとう」

それからも何度も父に母と父と自分の絵を描いては渡していた

そういえば母は、10歳の時に父と大喧嘩をして離婚していた。
物心ついて大分経っていた為、母の存在もちゃんと知っていた。

ただ、この子は少し頭が弱かったんだろう。
なぜ離婚したのかも、
そもそも父と母が離婚したことも、
この頃は認識できていなかったのだろう。

たぶん、母は旅行に行っているとでも思い込んでいた。
知ったのは、確か、11歳のころだ。
父が仕事に行った時、内緒で父の部屋に入った。

そこで目の当たりにしたのは、
自分の渡した絵が、
父の絵以外全て黒塗りされていたものだった。

私が描いた母の絵も、自分の絵も、黒で塗り潰されていて、
ここで思い知ったんだ、

あぁ、父は私と母が大嫌いなんだと

当時の私は、
恐怖で腰が抜けて動けなくて、座り込んでしまった

その時偶然忘れ物で帰ってきた父が、
私が部屋に入ったのに気がついて、
冷たい目をして、私を見下ろして、そのまま会社に行った

次の朝には、誰も家にいなくて、私は泣きわめいて、
自分が頭が良い訳じゃないのを自覚してたから、
とりあえず、何となく学校には通って、
先生に親の事を聞かれても、知らんぷりした。
先生は子供の悪戯と認識して、何も言われなくなって、

そこから、
どんどん進級できて12歳(6年生)になって、卒業して、
中学校に入って
とにかく部活、勉強とか色々頑張って、
頭が他の人より良くなって、
中学校は、父と母が残したお金と印鑑でなんとか行けてた。

でも参観日とか体育祭とか、
親が一回も来なかったからか、
周りに不振がられて友達は一人も出来なかった
で、なんとか中学校を卒業して……

～回想終了～

だから今この子は中学校卒業したばかりで15歳か……
両親いないから修学旅行も一回も行ったこと無さそう
災難だな、この子も。
父と母の喧嘩に巻き込まれて、結局どちらにも見捨てられて。