雨 ページ35
Aside
花巻「マジかよ一回は経験しとけ」
『えー、そんな大事か？』
松川「まぁ初恋の失恋は知っといて損はない」
『二人とも失恋を経験した？』
花巻「おれしたわ」
松川「俺も」
『マジか、』
松川「恋の厳しさを知ったよね」
『うわー…私の初恋……なるとしたら誰だろ』
花巻「身近な男とか」
『あークラスの男子とか？』
松川「俺らとかね」
『あぁ、確かに？いや、松さん達は……うーん…びみょいな今のところ』
花巻「今のところ？」
『可能性はありまっせ。叶うかと言われれば別ですけどね』
松川「w」
『あ、そろそろ帰った方がいい時間帯じゃないすか？』
『送りましょか？』
花巻「いや、俺らで帰るわ」
『ん、うす』
『で、傘持ってますよね？』
松川「かさ？」
『ほら、今日夕方から大雨だってニュースで言ってたじゃないですか』
花巻「マジ？」
松川「………」
『なんですか、まさかとは思いますが傘忘れたとか言わないですよね』
松川「うわ……マジで降ってんだけど」
花巻「走る？」
松川「えー」
『………傘忘れたんすね？』
花松「うす」
『…私も自分の傘壊してますよ。』
松川「調べたら明日の朝まで降るって」
あー……詰んでる…これ泊まるパターンよね
夢しょーせつかよ
夢しょーせつだよ
『………走って帰らないでくださいね？風邪引きます確実に』
花巻「うっ………でもどーしたらいい？」
『はぁ……うち泊まってきますか？』
松川「えっ……でも」
『安心してください。客室が2室ありますよ』
花巻「服は………」
『父のお古でよければ。パジャマが2セット』
松川「………泊まらせていただきます…今日に限って両親出張……」
『わかりました。下着は申し訳ないですけど。今日の繰り返しで使ってください』
花巻「俺も泊まらせていただきますわ…俺も親呼べそうにない…」
『あ、でもご両親にはちゃんと泊まること伝えてくださいね』
花松「うす」
『じゃ、ちゃーさんたちと戯れててください』
松川「ご迷惑オカケシマス」
花巻「マス」
『はーい』
『私ご飯作ってくるから』
松川「えっ手伝おうか？」
『ん？大丈夫っすよ』
花巻「でも流石に申し訳ないし……」
『んじゃあ玉ねぎとじゃがいもの皮剥きを頼みます』
私は人参の皮剥きしよ
松川「そんな簡単なのでいいの？」
『現役の高校バレー選手なんでね。手を粗末にしちゃダメでしょ』
花巻「えー…全然いいのに」
『ま、私に任せんしゃい！』
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月2日 22時
