お風呂 ページ22
Aside
私はそれとなく不安を感じてた
そりゃそうだろう。
溺れたら知らない世界に
放り込まれてて、
家族もいないときた。
頼れるものがなかった。
今は松さん花さん及川さんと知り合って少し落ち着いてるけど。
やっぱ…元の世界の家族が恋しいのも
確かだ。
あの男の子も、大丈夫かな。
あの子にはなんもできなくて
申し訳ないなー…
かぁさんにも、とぉさんにも、
会いたい
もう無理か…
私の身体はもう葬式で
燃やされただろう。
あー…泣きそう…でも今泣いたら入学式で目が腫れちゃう…
はぁ……ダメだ、お風呂行こ。
『そういやちゃーさん達や、あんたら長らく風呂入ってないよね』
ﾋﾞｬｯ
『びゃっじゃない、一緒にお風呂に行こう』
2匹の爪を確認して、お風呂に行った。
爪が長いと私の手やらなんやらが
ちゃーさんによって
ズタボロになるからね(経験済み)
ちゅーさんは基本的におとなしい。
『よし、入ろう』
ちゅーさんはおとなしく入ったが、
ちゃーさんは逃げようとしたため
強制的にいれた。
できれば本人が嫌がっていれば
あまり強制しては行けないのだが、
お風呂に入らず
ノミとかで苦しむ姿を見るよりは
こうして健康でいてもらった方がいいと
私は考えている。
まずは猫達を洗った。
そして、ちゃーさん達がお湯になれたら、桶のなかに入れて温もってもらう。
その間に私は自分の身体や髪を洗う。
で、自分が終わったら猫達の桶の中のお湯を入れ替えて
私も湯船に浸かった
『気持ちー……明日から学校か……もう勉強前世で習ってるし、前世の高校生活よりはましだろ。勉強という苦しみがないし』
就職先が大手企業なだけあって
それ相応の勉強をした。
だから私はこの世界では青春を満喫しようと思う。
てかよく考えたら転生ものの小説なのに
22話になって尚学校に通ってないのって
結構珍しいのでは？(メタ)
『そろそろ出ようか、ちゅーさんちゃーさん』
ﾆｬｰ
『うん、良い返事！』
私は猫の身体を十分に拭いた後
自分の身体と髪を拭きながら思った。
前世より少しスタイル良いなと。
まぁ、アニメだからそうか。
いやにしても清水さん並みで笑った
性格は清水さんが断然上だがな。
そこは断言できる自信がある。
ふぅ。
ドライヤーで猫達を乾かしましょーかね。
ちゃー達が暑くないぐらいの温度のドライヤーで乾かしてやった
私はその後髪を乾かして、
明日の分の弁当を作って寝た
猫と共にね
おやすみ〜
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月2日 22時
