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事の顛末 ページ1
Aside
……あ、どうもーAです。
それなりの大手企業に属してる25の社畜だよ
今日も今日とて えー…22時くらいかな？までパソコンをカタカタしていたよ
で、今？目眩してるよ？え？どこにいるか？
そーね…海に沈んでるよー。
だから酸素不足で目眩してんの。
いやー、会社帰りに港歩いてたら誰かに落とされたよね。怖すぎ。
まぁ、落ちたときその人の姿見たら
まぁまぁ子供の男の子でした。
大泣きしてる辺り
たぶん走ってたら私にあたって
私が落ちちゃったってとこかな。
ごめんね泣いてる男の子…こりゃトラウマもんだよね。
うーんできれば泳いで泣いてる子慰めたいんだけど…
いかんせんそれなりに深い海で結構沈んでてこの酸素の量だと上がりきれないんだよね〜
いやーあんな8歳ぐらいのちっさい子に人間の死ぬ瞬間見せるわけにはいかんでしょ。
だから今上いかず諦めてるとこなの
男の子以外に周りに人いないし…
悔いはないのかって？
無いといったら嘘になるけど…家族だっているし
…友達？私に？いると思う？ボッチよ？あごめんごめん待って叩かないで痛い。
で、家族はもう…ごめんけど諦めてる。
ここまで育ててくれたけど……私より人生長い子にあの年で人の死に際見せてトラウマにさせる方が私はしんどいから…ね……
ｯ…も…無理かも……かぁさん達……ごめ……
23時41分11秒 亜座坂 A 死亡
原因 束原港にて、溺死
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作者名：海羅 | 作成日時：2024年2月2日 22時
