・(vn side) ページ25
ー vn side ー
ヌナはいつだって温かい人
それは、単に体温が高いとかそういうことじゃなくて
ただ側に居るだけで心がじんわりと温かくなるような、そんな感じ
一緒に布団に入る時
” ハンソリ、そっちちゃんと布団足りてる?
私取りすぎてない?大丈夫? ”
なんて、過剰なくらい心配してくれるのも全部彼女の優しさ
普段あまり外に出ない俺と
割とアウトドアなヌナ
特に今の季節は寒いから余計に外に出たがらない俺を
「ハンソリ、今町の方ですごく綺麗なイルミネーションやってるんだって!」
「ハンソリ、この前立ち寄った雑貨屋さんに可愛い雑貨沢山売ってたから一緒に見に行かない?」
「ハンソリ、この前隣町のショッピングモールでハンソリが好きそうな洋服が沢山売ってるお店見つけたんだけど、一緒に行かない?」
こうやって色んな理由をつけて連れ出してくれるヌナ
ヌナは知ってた?
俺、基本的にはインドアだけど
ヌナが隣に居ればアウトドアだって良いなって思えること。
春 ヌナと満開に咲いた桜の木の下で花見をした時、
ヌナが作ってくれたサンドイッチとかハート型のクッキー
美味しくて沢山食べる俺を見て嬉しそうに微笑むヌナ
夏 少し遠くの海まで電車に乗って行った時、
裸足で砂浜を歩きながら
綺麗な貝殻を探すヌナにスマホを向ければ
「あ!私の事撮った?ㅎ ハンソリと2人で撮りたい〜!」
” ほら!早くこっちこっち! ”
なんて大好きな笑顔でこっちに手招きするヌナ
秋 よく行くスーパーまで手を繋いで歩いている時、
急に手を離して走りだしたかと思えば
「ねえ!ハンソリ見て!」
そう言いながら地面に落ちている綺麗な紅葉を2枚両手に取って、それを自分の目元に持って行って目隠しをするヌナ
冬 今年の冬は何をしよう
クリスマスも年末年始も当たり前に一緒に過ごして
次来る季節に2人で何をしようか考えよう
1年中、どんな季節の中にいるヌナも見逃したくないなぁ、
なんて。
・
今日は年越しのために
夜に海鮮パーティーをすることになったから
朝早くから海鮮市場に向かっている。
海鮮市場はとても寒くて
ポケットに手を突っ込めば、
そこにあるはずの物が無いことに気付く
vn「あ、カイロ忘れた」
「あ、私持ってるよ?いる?」
vn「ううん、こうすればいい」
俺はカイロより温かいその彼女の手を握った。
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紗良(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます(т-т)このくぷすパートは絶対こういう系で書くって決めてました!😹 最高なお話だなんて、、もうそうやって言って頂けるだけでとても嬉しいです😭これからも良ければ読んでくださると嬉しいです🥺💖 (8月19日 18時) (レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - くぷす編切なすぎて泣いてます😭毎回最高なお話しありがとうございます🩵🙏🏻 (8月19日 14時) (レス) @page32 id: b42a38ca21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗良 | 作成日時:2023年8月3日 14時