・(jn side) ページ21
ー jn side ー
僕の1つ前の席のAちゃん。
僕が綺麗に巻かれたその髪の先を優しく引っ張れば
” ん〜？どうしたのジュンくん ”
そうやって微笑みながら振り返ってくれる、あのAちゃん。
自分でも一目惚れはしないタイプだと思う。
だけど、Aちゃんは少し違った。
何だろう、彼女が纏っている雰囲気に
ただ何となく惹かれたんだ。
一つ一つの所作が丁寧で、ゆっくりで
いつだって声色は優しくて、一緒に居ると落ち着く所
韓国語が分からなくて困っている時には
僕が分かりやすいように言い換えてくれたりする所
「ねえねえジュンくん聞いててね
” どうだった？今の中国語！ちゃんと通じた、？ ”
なんて毎日1文は必ず中国語で会話してくれる所
Aちゃんのことを知れば知るほど
僕の気持ちはAちゃんの元へ向くようになっていった。
･
Aちゃんと手を繋いで歩く帰り道。
「今日の席替え、すごい奇跡だったよね」
ニコニコしながらそう言うAちゃん
握られている僕の手に少しだけぎゅっと力が入る。
jn「奇跡〜？」
「うん、だってまた前後になれたんだよ？私たち」
「昨日の夜ね、またジュンくんと席近くなれますようにって願いながら寝たんだよね、」
” その思いが通じたのかな…なんて// ”
少し照れたように俯くAちゃん。
ここで、本当は僕がホシにくじ引きの紙を変えてもらって
Aちゃんの後ろの席をゲットしたなんて言ったらロマンの欠片も無いから
jn「そんなこと考えてくれてたの〜？ほんとAちゃん可愛いね」
そう言えば頬を赤く染める彼女
夕焼けのせいにしようとなんてしないでね。
･
避暑地として入ったコンビニ
アイスのショーケースの前で何が食べたいかな
なんて2人でじっくり考える。
「ジュンくん何食べたいか決まった〜？」
僕も食べたいものが決まったから頷けば
「じゃあせーので指差そう？」
” せーの ”
2人が指差したのは同じ味のパピコだった。
「…ふふㅎ 2人で半分こしよっか」
2人で半分こしたそれ
Aちゃんと食べるから
いつも食べるより何倍も美味しく感じる。
君がくれる些細な幸せのピースたち
きっと1つの絵が完成する日は来ないんだろうな。
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紗良(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます（т-т）このくぷすパートは絶対こういう系で書くって決めてました！😹 最高なお話だなんて、、もうそうやって言って頂けるだけでとても嬉しいです😭これからも良ければ読んでくださると嬉しいです🥺💖 (8月19日 18時) (
レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - くぷす編切なすぎて泣いてます😭毎回最高なお話しありがとうございます🩵🙏🏻 (8月19日 14時) (レス) @page32 id: b42a38ca21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良 | 作成日時：2023年8月3日 14時
