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「…わっ、」


後ろから急に髪をちょんと優しく引っ張られ驚いた私に



jn「しーっ!!」


なんて人差し指をその整った唇の前に寄せて言うジュンくん。



「…もう、どうしたの?」


jn「Aちゃんの好きな食べ物ってなーに?」


「…いきなりだねㅎ うーん…スイーツならチーズケーキが好きかな」


jn「チーズケーキね!分かった!」


” ほら、早く前向かないと先生に怒られちゃうよ!”

なんて私の両肩は彼に掴まれて
強制的に前を向かされた。



私が窓側の1番後ろの席じゃ無くなってから1ヶ月。


ジュンくんとはかなり仲良くなって沢山話すようになったけど

その不思議ちゃん加減には毎度驚かされる。


最近の彼のブームは
さっきもされたけど、授業中に私の髪の毛を引っ張ること。


ジュンくんが転校してきて3日目。

その日は雨が降る予定だったから
この長い髪の毛下ろすのもな…と思ってポニーテールにしてきた日。



jn「わ〜!Aちゃんの髪の毛くるくるしてる!」

朝教室に入ってくるなり私を見て大きな声で言うから

周りのクラスメイトがみんな頭の上で?を浮かべている。



「…ジュンくんおはよう、今日も元気だねㅎ」


jn「髪の毛似合ってるね、可愛い」



…うん、今すごく見つめられてる。

目の前にいる彼にも、ちらほらいるクラスメイトにも。



jn「あれ、Aちゃん顔赤いよ 熱あるんじゃない?」


「…ちょっ、ジュン…くん、」



” 似合ってるね ”

” 可愛い ”

これだけでもかなりのダメージを負ったというのに


今度はおでこを私のおでこにくっ付けてくるもんだから

もう私のHPはほぼ0に近い。


jn「うーん、熱は無いみたい!」

なんて言う彼の顔を真っ直ぐ見ることは出来なかった。



授業が始まれば、

後ろからポニーテールの毛先を指に巻き付けて遊んだり

ねぇねぇ、って呼ぶ代わりに毛先を少し引っ張ってきたり

とにかくジュンくんの意識は私の髪の毛に行っていた。


帰り際には

jn「Aちゃん!明日から毎日その馬のしっぽみたいな髪の毛してきてね!」

” じゃあまた明日! ”


大きく手を振る彼を見て
やっぱりかっこいいなぁ、なんて見惚れる私。



…毎日ポニーテールか、、

ポニーテールって案外時間かかるんだよね。


緩く髪の毛巻いてから結ぶし、

結ぶ時だって何せ髪が長いからまあ大変で。



だけど、それで彼が喜ぶなら

彼が私に構ってくれるなら



…思えば、この日から髪を下ろしてないな

・(jn side)→←ポニーテール (jn)



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紗良(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます(т-т)このくぷすパートは絶対こういう系で書くって決めてました!😹 最高なお話だなんて、、もうそうやって言って頂けるだけでとても嬉しいです😭これからも良ければ読んでくださると嬉しいです🥺💖 (8月19日 18時) (レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - くぷす編切なすぎて泣いてます😭毎回最高なお話しありがとうございます🩵🙏🏻 (8月19日 14時) (レス) @page32 id: b42a38ca21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗良 | 作成日時:2023年8月3日 14時

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