ホウカゴ、トショシツ (wn) ページ16
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…あ、今日も書いてある。
名前も分からない誰かからの返信。
” そこの解釈だけど、俺は君とは正反対だったかも。
○○ページのさ、ここの部分にー ”
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一応この学校にも図書委員会というものが存在するのだけど、
委員会に所属している人が見事にみんな職務怠慢なんだよね。
私は本が好きだから、
元々昼休みも放課後も良く図書室を利用していたし、
去年は真面目そうだからとか言われて
クラスの子に推薦された学級委員をしていたんだけど
今年は図書委員になりたくて
”次、図書委員なりたい人〜”の声が聞こえたら
すぐに手を挙げて立候補した
だけど、みんな図書委員の仕事を全うしないから
私が毎日昼休憩と放課後、カウンターに座っている
ここの図書室は読書をするより
どちらかと言うと勉強をしている人の方が多いかな。
だから本の貸し出しにカウンターまで来る人は
多くても1日に5人居るか居ないかだし、
図書委員の仕事って言ってもそんな大変なことは無いから
私はいつもカウンターに座って本を読んでいる。
その、カウンターの横にある ”なんでもノート”
名前の通り、本当に何でも書いていいノートがあるんだけど、
”取り寄せて欲しい本とか、
日々の愚痴とか何でも書いて下さい”
表紙を捲れば1ページ目に書いてあるその文字。
このノートの存在を知ったのは、
確か図書委員としてカウンターに座ってから3回目とかだった気がする
4月の時点では何も書かれていなかったノート。
多分誰も開かないだろうからと思って、
私はそのノートに読んだ本の感想を書いていくことにした
それが、7月になってから
私の感想に対する返信が書かれるようになったのだ。
誰か分からない。
けどきっと男の子だろうな…って思う
何となく、文字が男の子のもののような気がして、
私はこの男の子の名前も顔も分からないから
勝手に ”ソジュンくん” と呼んでいる。
その名前で呼んでいるのには、きちんと理由があって。
私が1番初めに感想を書いた本の内容が、
お互い顔も名前も分からない男女が交換日記をするというもので
なんだか私たちみたいだなって思ったから。
その交換日記の相手の男の子の名前が ”ソジュンくん”だった。
私の感想に添削のようにして返ってくる、それ。
だけど、私は同じ本を読んで似たような解釈をする人よりも
真反対くらいの解釈を持つ人の方が好みだ。
その分、新たな自分の世界が広がるような気がするから。
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紗良(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます（т-т）このくぷすパートは絶対こういう系で書くって決めてました！😹 最高なお話だなんて、、もうそうやって言って頂けるだけでとても嬉しいです😭これからも良ければ読んでくださると嬉しいです🥺💖 (8月19日 18時) (
レス) id: 24b5647c5f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - くぷす編切なすぎて泣いてます😭毎回最高なお話しありがとうございます🩵🙏🏻 (8月19日 14時) (レス) @page32 id: b42a38ca21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良 | 作成日時：2023年8月3日 14時
