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うなじ ページ28

※うなじを触られるだけです
 それっぽい表現はないです


−−−−−




「…離れてくれませんか」


「…やだ、」


私は大きくため息をついた。


婚約者は学校が終わってから私をまた呼び出し、裏庭のような場所で、これもまた私を抱き締めている。


理由は不明。


「…あの、せめて理由くらい」


「だって…


せっかくAがいるのに、学校だと全然さわれない…」


思わず、は?と言ってしまいそうになった。な、なんだその理由は…!


か、と頬が熱くなる。


「な、さとみさ…」


「たくさん抱きしめたいし、!」


「だき…!?」


変態じみた発言をしてくる婚約者。私は恥ずかしくなってきて、ぱっと両手で顔を覆った。


「…なんで隠すの?」


しかしいとも簡単に片手を掴まれ、握られ、それは不可能になった。


「顔真っ赤じゃん。ほんとかわい…」


「やめて、くださ…!!」


恥ずかしすぎて、もういっそこのまま死にたいと思った。いや、死ねないけれど。


甘ったるいその声は、耳を溶かすように語りかける。


「うん、やっぱ可愛いね」


「〜〜っ、!!」


にたぁ、と笑う婚約者を見て、心臓がドキリと跳ね上がった。








「…そう、とにかくさわりたいなあ」


「は…………ひッ、!?」


ぴと、とうなじに触れてきた婚約者。私はぞわりとして変な声を出してしまった。


婚約者は執拗にそこを触ってくる。


「…っ、ちょ…!」


くすくすと笑う婚約者。なんだかんだで抵抗できない私。


私は変な声をもらさないようにするのに必死だった。


すると急に触るのをやめる。なんなんだ、この婚約者。


「…満足した!なあ、明日もさわっていい?」


「え!?…い、いやです…」


ええ、と不満そうに言う婚約者。だめだ、あれはNGだ。私が恥ずかしくてだめです。


「じゃあ別のところにするね」


「そっ、そういうことじゃないと思うんですよ…


…どうしてうなじを…?」


「え?ああ…おいしそうだったから」


「おいし……は、!?!?」




.

終わり←本当は大好きです



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るり(プロフ) - 今日ほんとに見返してたところの更新だったので嬉しかったです泣 この先のお話とかめちゃくちゃ妄想してるので、いつかお話になるの楽しみにしながらこれからも見返そうと思います! (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1011553aa4 (このIDを非表示/違反報告)
月雫 runa - 完結おめでとうございます!! 最初から最後まで楽しめました! (2020年3月22日 12時) (レス) id: 7dc9d510f6 (このIDを非表示/違反報告)
おとは(プロフ) - はじめまして!スゴくよかったです(*^_^*) (2020年3月18日 7時) (レス) id: 083a813a8f (このIDを非表示/違反報告)
さくり@歌リス(プロフ) - ヤバい!最高でした(@_@) (2020年3月16日 22時) (レス) id: 0cd51e6ec6 (このIDを非表示/違反報告)
響(おと) - すき。 (2020年3月16日 11時) (レス) id: e976740a08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:田鈴 | 作成日時:2020年1月2日 17時

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