我らモテたい系男子だ！

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(宏太)


あの日は確か、雨が降っていた。

みんなザワザワしていてたこと覚えている・・・。



大「ねえ一体何が始まるの、なんでそんなにシリアスなの、このままいけば薮探偵が誕生するよ」

雄「というのは事実で、言い方の問題だから」

宏「雨降っていたのは梅雨前線が例年より早くきててさー。ザワザワしていたのはテストの順位表が張り出されてたんだよー」

慧「そんなことを即興でシリアスに言える薮が凄いよ」

宏「もっと褒めたまえ」

光「誰も褒めてねぇよ」


パシーン

光にハリセンで叩かれた。


宏「なんで最近ハリセンを装備してんだよ！」

光「おっんっまっえが！ボケまくるからだろ！」

宏「痛い、痛い！角はやめて、角は！」

雄「薮くん、それ二代目らしいよ」

宏「マジで!?俺そんなに叩かれたの!?」

光「ああ、一代目は雨に濡れてシワシワになったからな・・・短い命だった・・・」

宏「一代目そんな理由で世代交代したの!?」

慧「カワイソすぎるよ一代目・・・」

大「ちゃんと供養しなきゃ駄目だよ」

慧「豆腐にでも刺すの？針供養みたいに」

雄「巨大な豆腐作ってそこに刺すとか？こうブスッて」

大「普通にヤだわ」

宏「というかそんなもん、いつ作ってんだよ」

光「夜中に夜鍋しながら丹精こめて作ってるよ。確か五代目まであるな」

大「すげー・・・」

光「ツッコミに命かけてますんで」

大「それに似たような事どこかで聞いた」

雄「どこで？」

大「どっかで」

光「話しがそれてる、続き話して」


当然俺も見に行ったんだよ。

そしたらなんと俺、１８位だったんだよ。


光「それは凄いな、で、それで？」


もう見たから教室戻ろうと思ったんだけど

「うわっマジかよ。高木、２０位以内に入ってんじゃん」

「以外だよな」

って小声で喋ってるから

俺も気になって、高木が誰か教えて貰ったんだよ。


宏「その高木が、その高木」


それから話しかけて見ようと思ったんだけど。

いかんせん見た目が怖くて。

髪の毛オシャレにハネてるし。

ズボンになんかチェーンついてたから。


宏「でも、勇気を振り絞って話しかけてみたわけよ」

大「それ俺も気になった。そのチェーンなに？」

雄「これ？これは」

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