・ ページ2
.
「・・うわっ!」
.
驚きのあまり、情けなくも
尻餅をついてしまった。
.
小さな、人が座っていた。
声を聴いたわたしが、
ちょうど立ち止まったカフェの
花壇を縁取るレンガに座っていた。
赤いとんがり帽子をかぶり、
赤と白のしましまの服を着て。
せわしなく前後に動かす足には、
先がくるんととんがった赤い靴。
首からは、小さなラッパのようなものを下げている。
.
「今の声、あなたの──?」
.
恐る恐る、そう訊ねると、
.
「違うよ!」
.
と、先刻聴こえてきたあの声で、
目の前の小人がしゃべった。
そんなわけない、
確かに、先刻耳にした声は、
この声だったはず。
.
「嘘、ついてるでしょう?」
「ついてないよ!」
「本当に・・?」
「うん!」
.
わたしが混乱すればするほど、
なんだか楽しそうで、らちがあかない。
・・あっ、そうだ、さっきの──。
.
「ねえ、わたしのこと、
知ってるの・・?」
.
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青い消しゴム - 私もラーメンズ大好きなんで、この話面白いし、好きです!!無理しない程度に更新頑張ってください~!! (2017年6月27日 23時) (レス) id: a6706dc0ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:物書き白うさぎ | 作成日時:2016年9月27日 3時