うそつきくん ページ1
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「うそつきくん、いる？」
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「いないよ！」
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いつも通りの帰り道。
今日も、『普通』の日だったなあ。
いつもとおんなじことを、
機械のように繰り返して。
せっかく溜めたエネルギーを
お世辞にも有意義とは云えない使い方をして、
空っぽになって、歩いて帰る。
いつもとなんにも変わらない、
そんな帰り道。
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貧しさに苦しんでも、
病気に苦しんでもいない、
どこにでもいる、『普通』の人。
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「どうしたら、変わるんだろう･･」
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どうしたらいいか、分からないけれど、
今とは違う、『普通』じゃない自分に。
そんな自分に、変わりたい。
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変わり、たい──。
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「あなたはうそつきだけど、
ぼくはうそつきじゃありません」
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そんな、わたしは嘘なんかついて──。
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「･･えっ？」
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足元から、声が聴こえた。
誰･･？
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「ぼくは、あなたの足元にはいません」
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また、聴こえる。
足元にはいない？
でも、声は下から聴こえてくる。
足元じゃないなら、何処──？
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「ぼくは、赤と白のしましまではありません」
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そこまで細かい情報を与えられると、
否定されたヒントであることが
分かっていても、
『赤と白のしましま』を
無意識に探してしまう。
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赤と白のしましま──。
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「･･うわっ！」
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青い消しゴム - 私もラーメンズ大好きなんで、この話面白いし、好きです！！無理しない程度に更新頑張ってください~！！ (2017年6月27日 23時) (
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作者名：物書き白うさぎ | 作成日時：2016年9月27日 3時
