純黒の裏側4 ページ47
そして不在着信の相手を確認すると相手は安室だった。
なぜメールでないのか疑問だが、着信時間を見ると日付が回っていた。
コナンと赤井に関しては22時半過ぎにメールがきていたのに対して安室からの連絡が物凄く遅い。
多分組織か公安のどちらかの処理に回っていて遅くなったのだろう。
たかが不在着信を見ただけだが、安室の大変さが分かったような気がした。・・・気がしただけだからな。
そして１つ疑問に思った。
なぜ安室はAに連絡をくれたのだろうか？
確か赤井と安室が対決する場面があったが、あの時にでもAが安室の事を心配していたとでも言ったのだろうか？
そこまで考えたAは、なんだかんだで律儀な安室だから一報くれたのだろうか？と推測してみた。
もしそうならそれで嬉しかったりする。
何度でも言うが大丈夫だと分かっていても心配なものは心配なのだ。
こんなサバサバした性格のわりにかなりの心配症だったりする。
母譲りの心配症だ。
連絡をくれていたので連絡をし返すのが筋なのだが、さすがにこんな早朝に電話するのも非常識だし疲れているだろうしと考えたAは安室にメールを送る事にした。
歩きながらスマホを操作できるほどAは器用じゃない。
こんなんだから20代に見えないんだ。
だから立ち止まってスマホを操作していると急にスマホが震えた。
「うぉ！？」
ビックリして手を滑らせ落としそうになる。が、何とかスマホを掴みんで落下を防ぎ、画面を見て固まった。
画面には今しがた考えていた相手『安室透』の文字が出ていた。
一瞬の事で頭の中がフリーズしてしまったがハッと我に返り慌てて電話を取った。
「もしもし！」
『・・・』
――え？無言！？
まさかの無言に「なんなんだよ！」と言いたくなったが、一応命がけで大勢の人を救ったうちの一人だし、実際殺されかけた人なのだ。今日だけは大目にみてやる。
それに、今回1番心配した人でもあるのだ。
だがずっと無言なので、もしかしたら電話が繋がっている事に本人が気づいていないのかと思って耳をすませてみたが、特に物ズレや雑音も息使いも聞こえなかったので意図して無言だとAは思った。
何を思って無言なのかは知らないが、安室の事なので何か意図があっての事だろうと勝手に思う。
だって聞いたところで教えてくれないからだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1514人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
9Sに殺されたいロリコン - 主ちゃんって…美少女なんですかね？ (2019年9月7日 13時) (
レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
うさまろ(o^^o)(プロフ) - 続きがとても気になる作品です。更新頑張ってください！ (2019年6月9日 11時) (レス) id: 710cd8956c (このIDを非表示/違反報告)
丸井(プロフ) - フラグ…フラグだ！！逃げて主人公ちゃん！ (2019年6月6日 22時) (レス) id: 08724b31ed (このIDを非表示/違反報告)
皿 - 梓ちゃん良かったね！続き楽しみにしてます！ (2019年6月6日 14時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです★続き楽しみにしてます。お身体に気を付けて更新頑張ってください！ (2019年6月1日 4時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫暗 | 作成日時：2019年5月21日 16時
