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純黒の裏側3 ページ46

その夕暮れ時。
1通のメールが届いた。
いつもならスマホはカバンに入れてあるのだが、今回は心配で梓に内緒でスマホをポケットに入れておいたのだ。
梓の目を盗んでメールを開く。
赤井からだ。

『任務完了』

どうしてだろう。
言いたいことはわかるのだが、どうしてもスマホに向かってだが冷めた視線を送ってしまう。
コナンに言われて動いたのだろうが、もう少し文面を何とかできなかったのかと言いたくなった。
とりあえず赤井に「ありがとう」とだけ返信し仕事に戻る。
安室は無事に逃げることが出来たのだと理解するも、赤井は緊急時もあんな感じなのだろうか?
何だかもやもやする。

そしてポアロが閉店し、今日はコンビニの仕事がある為店に向かう。
時刻は21時を過ぎたころ。
スマホを確認するが連絡はない。
時間はわからないが、そろそろ落ち着いてもいい頃だと思うのだがまだなのだろうか?
流石に誰でもいいから連絡が欲しい。
実際事件が起きているのは海辺にある東都水族館であって米花町ではない。
だから連絡がない限り全く様子がわからないのだ。

画面上で動く彼らは楽しんで見れる内容も、現実に起きているとなればそうもいかない。
一度も会う事がなかったが、原形を留めず名も知られることなく消えていく命があることをAは知っている。
それが報道されることもない事も・・・
それこそ知識があって行動力があればコナン達の役に立つ事も、キュラソーを生かすことだって出来たかもしれない。
それが出来ない自分に嫌気がするがそれが現実だ。
誰でもいいから早く連絡寄越せと思いながら仕事に向かった――

「お疲れさまでした」

コンビニの仕事が終わり店を出る。
今日1日安室達の心配をしすぎて無駄に疲れた。
さすがに事件は終わりを告げているだろうとスマホを開くいるとメールが2件と不在着信が1件。
メールはコナンと赤井だ。

『安室さんは無事だし事件も解決したから安心してね』

『任務終了』

――コナンはわかるがホント赤井は何なんだ!

赤井からのメールにイラっとしながらも、全員無事なようで安心した。

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9Sに殺されたいロリコン - 主ちゃんって…美少女なんですかね? (2019年9月7日 13時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
うさまろ(o^^o)(プロフ) - 続きがとても気になる作品です。更新頑張ってください! (2019年6月9日 11時) (レス) id: 710cd8956c (このIDを非表示/違反報告)
丸井(プロフ) - フラグ…フラグだ!!逃げて主人公ちゃん! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 08724b31ed (このIDを非表示/違反報告)
- 梓ちゃん良かったね!続き楽しみにしてます! (2019年6月6日 14時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです★続き楽しみにしてます。お身体に気を付けて更新頑張ってください! (2019年6月1日 4時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月21日 16時

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