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純黒の裏側2 ページ45

それから数日。安室からポアロをしばらく休むと連絡が入ったきり連絡が取れなくなった。
いつもの事なので梓は気にしていないが、Aは組織に捕まったのだと話の内容を思い出す。
画面上とは違うし当事者ではないけれど、話の流れを知っている者としては身近な人間が命の危険に晒されていると分かっているのに普段通りに仕事をしている自分が嫌になる。
それでも、大丈夫だとわかっていても心配してしまうのは人の心理なのだろう。
だからと言って自分に出来ることはないので普段通りに仕事をするが、いつもよりは覇気はない。
そんな時に灰原を除いた子供達と共に阿笠博士がポアロに来店した。
この光景は画面上だが見た事がある。
たしかこのままの流れでいけばそのうちコナンから博士の携帯に電話が入るはずだ。
いつ頃連絡が来るのか知らないいが、早く連絡がこないだろうかと博士を無意識に見てしまう。
来店しらから少しして博士の携帯に着信が鳴った。
もちろん相手はコナンで、博士を通して安室の所在を確認される。

「安室さんならお休みですよ」

梓が安室から急に休むと連絡が入ったきり連絡が取れなくなったことを博士を通じてコナンに伝えた。
そこで今まで傍観していたAが博士に子声をかける。

「すみません。少しだけ電話代わってください」

このままでも大丈夫だと分かっているが、どうしても心配なのだ。
博士は首をかしげるものの「どうぞ」と貸してくれた。
博士に礼を言って店の隅に移動する。

「いきなりごめんねコナン君。時間がないから簡単に伝えるよ。今安室さんはキールと共にノックと疑われて組織に捕まってるはずだ。場所はわからないけど、どこかの倉庫。まだ疑われている段階だけど、ジンは安室さんとキールを殺すつもりでいる。早くしないと殺される。これくらいの情報しかなくて申し訳ないけど、安室さんたちをお願いね」

ホントに要件と分かる内容を告げる。
こんな情報分かったところでコナンの役にたてるなんて思っていない。
こんな時でも映画の内容を直で見られて楽しめる度量がAにもあればこんな心苦しい思いはせずにすむのだろうと思う。
そんなAにコナンは「大丈夫。必ず助けるから」と力強く答えてくれた。
話の展開を知っていても、言葉として耳に入ってくるだけで心が軽くなる。

「ありがとう」

コナンの言葉でAの心にあった不安が少し和らいだ気がした。

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9Sに殺されたいロリコン - 主ちゃんって…美少女なんですかね? (2019年9月7日 13時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
うさまろ(o^^o)(プロフ) - 続きがとても気になる作品です。更新頑張ってください! (2019年6月9日 11時) (レス) id: 710cd8956c (このIDを非表示/違反報告)
丸井(プロフ) - フラグ…フラグだ!!逃げて主人公ちゃん! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 08724b31ed (このIDを非表示/違反報告)
- 梓ちゃん良かったね!続き楽しみにしてます! (2019年6月6日 14時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです★続き楽しみにしてます。お身体に気を付けて更新頑張ってください! (2019年6月1日 4時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月21日 16時

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