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デジャブ・・・からの7 ページ7

それから本当に毎日安室が送迎してくれるようになった。
嬉しいっちゃー嬉しいのだが・・・それを知った梓がかなりめんどくさかった。
理由を知った梓が心配してくれたが、いつの間にそんなに仲良くなったのかと、なぜか嬉しそうだ。

――うん。意味が分からん。

ただ、幸か不幸か。毎日の送迎の事をまだ安室ファンである学生たちには知られていない事が救いだ。
そして今日は安室の休みの日。「休みの日くらい1人で行きますよ」と言っても「ダメです」と強制的に送迎された。
そのおかげか知らないが、視線を感じることなく以前の様に平和に過ごせている。
そして買い出しに関しても、梓と安室が率先してしてくれるので、Aは申し訳なさでいっぱいだ。
だが、安室のいない今日に限って、梓がお客様に捕まった。
常連さんなのだが、お話し好きなお方だ。
一度捕まると長いのだ。ちょうど暇な時間帯なので、今買い出ししとかなければ後々困ってしまうので、お話し中悪いが梓に「買い出しに行ってきます」と告げ、梓も今は動けないので「ごめんね?気を付けてね」と心配しつつも見送ってくれてた。

久々の買い出しのような気がする。
最近は1人で買い物どころか、外を出ることも禁じられていたので、ちょっと清々しい。
意外とストレスを溜めていたようだ。
ブラブラと業務スーパーに向かっていると「Aお姉さーん!」となんだか聞き覚えのある声に振り向くと、ランドセルを背負ったコナンが駆け寄ってきた。

「なに?」

――お呼びじゃないよ死神くん。

「今、失礼なこと考えたでしょ?」

「考えてないよ。思っただけよ」

「どっちも一緒だよ。ったく、今から何処行くの?」

最初の元気な子供っぽいコナンはどこ行った?
今ではジト目でAと見て何故かこのままついてきそうなコナンに「家はあっちだよ」と指をさしてあげた。

「わかってるよ。何となくついていきたくなっただけだから気にすんな」

「気になるわ!」

何なんだこいつは!と思いながらもコナンの同行を拒否しない。
コナンも拒否されないからと普通についてきた。
スーパーに入って必要な材料を籠にバンバン入れていく。

「パスタと、卵とレタス・・・あとカラスミと・・・」

次々に食材を入れていると、また視線を感じバッと振り向く。
でもそこには何もいない。――ホントなんで?マジで怖いんだけど・・・
その足元にはコナンがAと同じ場所を怖い顔をして見つめていた。

デジャブ・・・からの8(コナンside)→←デジャブ・・・からの6



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9Sに殺されたいロリコン - 主ちゃんって…美少女なんですかね? (2019年9月7日 13時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
うさまろ(o^^o)(プロフ) - 続きがとても気になる作品です。更新頑張ってください! (2019年6月9日 11時) (レス) id: 710cd8956c (このIDを非表示/違反報告)
丸井(プロフ) - フラグ…フラグだ!!逃げて主人公ちゃん! (2019年6月6日 22時) (レス) id: 08724b31ed (このIDを非表示/違反報告)
- 梓ちゃん良かったね!続き楽しみにしてます! (2019年6月6日 14時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです★続き楽しみにしてます。お身体に気を付けて更新頑張ってください! (2019年6月1日 4時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月21日 16時

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