マジか7 ページ8
手元に置かれた美味しそうなケーキに何だろうと梓さんに尋ねてみる。
「あの、このケーキは・・・」
「ケーキは私からサービスです!昨日助けてくださったのに、エコバッグまで貸してくださって、本当に感謝してるんです。」
エコバック貸しただけでお返しがケーキとは、逆に気がひけるんだけど・・・
と思いつつ、出されたものを断る程勇気もなく、帰りにちゃんと会計したらいいかなと頭の中で考えた。
「エコバックを貸しただけで、サービスだなんて、何だかすみません。」
「ふふ。いいんです。ぜひゆっくりしていってください!」
そう言った梓さんは仕事に戻っていった。
会計をして、帰ったお客さんのテーブルを片付けたり、洗い物していると注文が入ったりと1人で忙しそうだ。安室さんはまだ居ないのだろうか?
さっきも思ったが、メニューに『ハムサンド』が無かったのが気になる。
もしかして、まだ原作前?もしくは安室さんがまだ登場してないだけなのだろうか?
そんな事を考えながら、一口ケーキを頬張る。
ーーうま
やっぱ疲れてる時は甘い物。この世界に来てまだ何もしてないが、精神的にはすんごい疲れてたので甘いものが身に染みる。
甘い物にブラックコーヒーがまた美味しい。
普段はコーヒーにミルクも砂糖も入れるが、甘い物を食べる時だけはブラックなのだ。
あぁ美味しい。
こんなにゆっくりした時間を過ごしているのはいつ振りだろう。
たまにはこんな時間もいいなぁ。
そんな事考えていたらいつのまにかお客さんは皆帰ったのか誰も居なかった。
勝手に居心地の悪さを感じながら、梓さんにケーキのお礼を伝える。
「あの。ケーキご馳走さまです。美味しかったです。」
「喜んで下さって良かったです。」
「あと、すみません。ここってアルバイト募集してるんですか?」
誰も居ないので、今がチャンス!と思い梓さんにアルバイトの事を聞いてみた。
「そうなんです!もしかしてここで働いてくれるんですか!」
目をキラキラさせた梓がカウンター越しに身を乗り出して聞いてきたので若干引いた。
「えっまぁ、今仕事探してて・・」
「そうなんですね!ちょっとまってて下さい。今マスターに連絡しますので!」
そう言うや否やすぐに店の電話からマスターであろう人に電話をかけ始めた梓をみて、そんなに人手が足りなかったのか?と思ってしまった。
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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね!風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね!その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました!とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう!次の投稿も楽しみです! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月2日 3時