ちょっとリアルなトリップモブ

とうとう4 ページ27

今日は探偵事務所で事件があり、心なしか今日はお客様が少なかったように思う。
思うだけで、忙しかった事には変わりはないのだが。
おかげで休憩する暇もなかったが、今日はコナンの世界の話を少し垣間見れた事に少し機嫌がいい。
閉店作業で最後レジの締めをしている時に今日の売上内容が書かれた長いレシートをぐるぐる巻いていると、気になる内容を発見した。
それは昼前の時間帯。『サンドイッチ3』と書かれた文字。
今日はサンドイッチ3人前を纏めて作った記憶はないし頼まれた記憶はない。
あまり普段の生活で頭を使わないので、記憶力がないAでも今日の出来事くらい覚えている。
なので今日はサンドイッチを作っても、一気に3人前も頼まれた記憶は皆無なので、不思議に思った。
まぁ金額は会っているので問題ないが、時間帯を良く見ると、安室が上がる前。
もしかしたら安室が対応したお客様か？と思ったが、ふと安室が沢山作っていたサンドイッチを思い出す。
それを持って帰っていたような・・・。と思ったところで、今日は安室がコナンと事件に関わる日。サンドイッチの行方は探偵事務所だとわかり、本当にちゃんとお金を払って差し入れしに行ったんだと呆れた。
そして、確か小五郎が「店の残り物」と漫画で言っていた事を思い出し、失礼な・・と悪態をついてしまった。

ポアロの業務が終わり、今日はコンビニのバイトが入っていたためポアロから直接コンビニのバイトに行く。
今日もまた日付が変わった頃に疲れた顔をした風見刑事が来店。
店内に他のお客様がいない事もあり軽く話す。

「風見さん。今日もお疲れた顔してますね。何かあったんですか？」

風見刑事と初めて会ってからここの常連になり軽く話す程度に仲良くなった。
そしてわかった事。
風見刑事は根っからの苦労人だ。
刑事さんなので仕事の話はしないが、上司が完璧すぎるとか仕事を押し付けてくるなど、尊敬しているんだろうけど不満があるっぽい内容をよく話す。
何となく話を聞いてほしいんだろうなぁと口を挟まず話を聞いてやる。
話しを聞いていて思ったことは、全部が全部降谷さんじゃない事。他の同僚の話しも出てくるので案外面白いし話しやすい。
Aがモブの中のモブとしたら風見刑事はサブの中のサブと言った感じだろう。
今日は上司が車をぶつけたので急いで修理に出したのだが、かなりの頻度で車を修理に出しているので控えてほしいと頭を悩ませ、Aは「はは・・」と笑う事しかできなかった。

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