とうとう2 ページ25
安室が小五郎の弟子になり数日。
今日の安室はお昼まで。午後から梓が来るので交代だ。
ある程度お客様が帰って空いている時間に仕込みをするが、隣では安室が多めにサンドイッチを作っていた。
賄いにしては量が多すぎるのでは？と思うが、声をかけない。
何故なら安室だからだ。
名探偵コナンのなかで一番の推しが安室なのだ。
それに教える事など何もないほど、すでにポアロに馴染んでいる安室。
どっちが先輩だかわかったもんじゃない。
お客様との会話をいくつか聞こえたが、さすがと言うか何と言うか・・・
コナン同様博識だ。
歩くウィキ◯ディアかと思った。
そんな彼に馬鹿の底辺のような自分が口を出せるわけがないだろう！
言ってて悲しくなってきた。
そして嫌なことは続くもので、考え事しながら野菜を切っていれば手元が疎かになるのは当たり前。
「！っっ・・」
案の定指を切ってしまった。
これはこれでフラグだろうなと思うが、それをへし折りに行くのがAだ。
黙ったまま指から流れる血を水で流し、バックヤードにある救急箱から絆創膏を取り出し自分で手当てする。
そして元の作業に戻り、安室に声をかける。
「安室さん。そろそろ時間ですので、上がってもらって大丈夫ですよ」
「えっ？でもまだ梓さんが来ていませんが？」
「それなら先程連絡がありまして15分程遅れるそうなので何も問題ありません。」
嘘をついたところでどうせバレるんだろうと思っているので正直に話す。
Aの言葉に少し思案し「そうですか、わかりました。それならお先に失礼しますね」と笑顔で裏に下がって行った。
それから少しして店の電話が鳴る。
「お待たせしました。喫茶ポアロです」
『あっAさん！すみません！15分遅れて行く筈だったんですが、行く途中で自転車とぶつかっちゃってだいぶ遅れます！』
――やっぱり嫌な事って続くよね。
「大丈夫ですか？梓さん歩きですよね？怪我とかされてませんか？」
『手首を少し痛めただけだから、大丈夫ですよ！かなり遅刻しますけどポアロは大丈夫ですか？』
「ポアロは大丈夫なので心配いりません。なので、梓さん病院に行ってくださいね。もしかしたら捻挫かもしれないので。検査結果がわかったらまた連絡してください。」
まさか梓が来れなくなるとは。
梓本人はポアロに来たそうだったが、手首を痛めてしまっては仕事どころではない。
早く治してもらう為、早く病院に行って欲しいと心から思う。
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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (
レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね！風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね！その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました！とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう！次の投稿も楽しみです！ (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫暗 | 作成日時：2019年5月2日 3時
