ちょっとリアルなトリップモブ

日常1 ページ17

無事に梓の兄『杉人』の容疑は晴れて、刑事さん達が常連になり、今まで以上に忙しくなったポアロ。
売り上げも伸びてマスターがウハウハだ。
そしてAも無事に深夜の時間帯のバイトを見つけた。
家から歩いて20分程離れた場所にあるコンビニ。
ポアロとは反対方向にあるのでポアロからは30分強かかるが、深夜に女性が働く事を許してくれた店なので文句は言えない。

ーー自転車でも買おうかな・・・

さすがに最初から深夜とはいかないので、ポアロが休みの日に日中のコンビニで働き始め、覚えて来た頃に深夜の時間帯に変わり、週に3日ポアロの後にコンビニで働く生活に変わって行った。
深夜に働く事になってから慣れるまで睡魔との戦いが何度もあったが今ではそれも慣れてきて、以前と変わらずポアロでバリバリ働いている。

ちなみに今はポアロだけのお給料でも生活はできるが安室が入った後のシフトがわからないので、これ以上は減らされると生活が厳しくなる。
コンビニは22時〜6時、時給は1500円と時給が高めなので割といい。
多分だが、犯罪都市と言われるほど毎日何かしら事件があるので時給が他と比べて比較的高いのだろうと予測した。

さすがにそんな事面接で聞けない。

ちなみに深夜コンビニで働き始めた事は誰にも言ってない。聞かれれば答えようとは思っていたが、Aの変化に気づかないのか、敢えて聞かないのかわからないが誰も聞いてこないので誰も知らない。
まぁ夜10時以降、仕事じゃない限りなかなか家を出る事はないだろう。

そんなある時。
深夜コンビニで店長と2人でコンビニで品出しやら片付けやら行っていた時、来店の音がしたので入り口を見てみて驚いた。

目の下に隈を作った風見刑事がいた。

こんな日付がまわった時間に来店してきたと言う事は仕事だったのか、まだ仕事中なのか。。。
かなり濃い隈をしているので大丈夫か？と心配になるほど。
彼はおにぎりを数個とリ◯ビタンDを数個を購入し、栄養ドリンクを1つ飲み干してから店を出て行った。

公安の仕事は知らないが、今の風見刑事を見てよっぽど大変なんだなぁと少しだけ同情した。

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