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炭「じゃあ、ここに座ってくれ！」
私は黙って言われた通り炭治郎君の向かい側の席に座った。
好きな人と真正面で向かい合うなんて、
この上ない幸せなはずなんだろうけど、
自分の顔を常に見られているという緊張で足が震えてしまう。
炭「華村、どこがわからないんだ？」
正直、分からないところなんて一つもない。
私が苦手なのは化学だ。
でも、頷いてしまった限り
今はわからないふりをしないと…。
私は適当にページを開いて指をさした。
炭「ああ、そこか！ここはまずな、…」
炭治郎君は優しく丁寧に教えてくれる。
内心(そんなのわかるんだよなぁ)と思いつつも、
彼の優しい声についうっとりしてしまう。
というかさっきから心臓がバクバクだ。
さっきから
炭治郎君は私と目を合わせようとしているのに、
私はまともに彼の顔を見れない。
私はただただ問題集と見つめあっていた。
流石に全部解けてしまうと怪しいだろうから、
たまにわざと計算ミスをしてみる。
炭「…ん。華村、違うぞ。そこはな？…」
ミスをするとまた最初から丁寧に教えてくれる。
炭「おお！！すごいぞ華村！よくできたな！」
…まるで兄のようだ。
炭「華村」
名前を呼ばれて、
私はやっと彼の顔を見てみる。
炭「ちゃんと解けて偉いぞ。いい子だ」
彼は私の頭を撫でた。
『！！…ぇ…ぁ…あ！！』
ガタッッ
突然のことで驚いて、私は彼の手をどけて立ち上がった。
炭「あ、ごめんな？嫌だったよな？？」
限界。私の頭の中でその言葉がよぎった。
もうこの場所は耐えられない。
緊張で手足が震える…おかしくなってしまいそうだ。
『…帰るっ…』
私は素早く荷物をまとめ、足早に教室を出ようとする。
炭「わ、悪かった！！華村！もう撫でないから！！待ってくれっ！！！」
彼は私の腕を掴んだ。
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なみ(プロフ) - 沙良さん» 読んでいただきありがとうございます！ (2020年4月4日 18時) (
レス) id: 1f2780f391 (このIDを非表示/違反報告)
沙良 - この作品大好きです。後編も頑張って下さい！ (2020年3月26日 15時) (レス) id: 00d3994dfc (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - あいすさん» おお！ありがとうございます！がんばります！ (2020年3月18日 20時) (レス) id: 1f2780f391 (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - 鳴海さん» 後編頑張りますねっ！ (2020年3月18日 20時) (レス) id: 1f2780f391 (このIDを非表示/違反報告)
あいす - この作品大好きです！続編も頑張ってください！ (2020年3月15日 17時) (レス) id: 3a45dfb233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なみ | 作成日時：2019年11月22日 23時
