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確か彼の帰り道はこっち行きのバスじゃないはず…
彼は、わざわざ私に
傘やセーターを貸すためにここまで走ってきてくれたのか。
自分のハンカチでわざわざ拭いてくれるし、
ずぶ濡れになりながらも走って帰っている人なんて
周りを見れば私だけじゃないだろう。
どうしてここまでして特別扱いするんだろうか。
『で、でもそれじゃあ炭治郎君が濡れちゃうって…!」
炭「いいから、俺のことは気にするな」
それに、さっきから彼の様子が変だ。
『でも…!…風邪を引いたら…』
炭「いいから!!」
そう言って彼は走って行ってしまった。
なんだか本当に申し訳ない。
彼が優しすぎるから、それにとことん甘えている。
頼んでいないのに気を使ってくれるのは、
目につくくらい私が鈍いからだろう。
…それに、クラスの人気者をこんな地味な私が独占しているみたい。
こんなの本当にいいんだろうか。
そう思いながら、彼が貸してくれたセーターのボタンを閉める。
視線をワイシャツに向けた時に気付いた。
下着が透けてほぼ丸見え状態だった。
『……はぁぁぁぁ』
そうか。そうだったんだ。
炭治郎君は私の下着が透けているからセーターを貸してくれたんだ。
まさに神対応というやつだけど、
下着を見られたという恥ずかしさで頭が混乱していた。
明日…どんな顔で彼に会えばいいんだろう。
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なみ(プロフ) - 沙良さん» 読んでいただきありがとうございます! (2020年4月4日 18時) (レス) id: 1f2780f391 (このIDを非表示/違反報告)
沙良 - この作品大好きです。後編も頑張って下さい! (2020年3月26日 15時) (レス) id: 00d3994dfc (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - あいすさん» おお!ありがとうございます!がんばります! (2020年3月18日 20時) (レス) id: 1f2780f391 (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - 鳴海さん» 後編頑張りますねっ! (2020年3月18日 20時) (レス) id: 1f2780f391 (このIDを非表示/違反報告)
あいす - この作品大好きです!続編も頑張ってください! (2020年3月15日 17時) (レス) id: 3a45dfb233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみ | 作成日時:2019年11月22日 23時