第57話・目覚めたイッケメン ページ39
イケメンside←
────誰かに呼ばれた気がして、目を覚ます。
夕暮れ時、子供は家に帰る時間だ。
夕焼け小焼けのパンザマストが子供たちに帰宅するよう優しく語りかけるこの時間、イケメンもとい…荼毘は目を覚ました。
真っ先に思ったのは｢ここはどこだ？｣である。
まあ、至って普通の反応だ。誰でも見知らぬ場所で目覚めればそう思うだろう。
「(どこだ？…俺は路地裏のトコで…)」
目が覚めたばかりで頭が上手く回らない。
ふと体を見ると、丁寧に傷の手当てがされているのが見えた。ということは、ココはこの傷の手当てをした人間の家…で、いいのだろう。
「(わざわざ怪しいヤツを家に招くなんざ…不用心なヤツがいたもんだ)」
荼毘は半分感謝半分呆れが混じった思いでゆっくりと体を起こした。
窓から差し込む夕焼けが部屋を仄暗く照らす。
見渡すと、趣味なのかアンティーク雑貨やスチームパンク系のモノが至る所に飾ってある。本棚にはそれっぽいモノがいくつも並べてあった。
中でも目を引いたのは、机と思われるモノの上に置かれてある大量の書物と見たこともない文字、それと薬草(？)だ。(匂いがそれっぽかった)
一体どんな奴が住んでるんだ？と、思っていると…扉の向こうからトンットンットンッと、階段を登る様な足音が聞こえてきた。
扉の前まで足音が来ると、軽くノックをする音と共にこの部屋の主が入ってきた。
「───あ、おはようさん 目ェ覚めた？」
夕焼け空がその人物を朱く照らす。
長い黒髪をひとつに束ね、猫の絵が描かれているエプロンを着けている……赤い目をした少女がにこりと笑った。
.
第58話・目覚めたイッケメンPart２→←第56話・二日間の休み…に、イケメン拾いました(えっ)
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レキ(プロフ) - 蜜柑さん» Σ気付きませんでした！ありがとうございます！ (2019年2月26日 22時) (
レス) id: 3025ce4ccb (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - 万屋が八百万になってます (2019年2月13日 16時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
フェニックス(プロフ) - レキさん» な ん と な く 分 か り ま す ! (2018年12月6日 19時) (レス) id: 8e3aac7538 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - フェニックスさん» Σ？！ 直 し た と 思 っ た ら 戻 っ て た Σ(ﾟдﾟlll) (2018年12月6日 19時) (レス) id: 8411feb197 (このIDを非表示/違反報告)
フェニックス(プロフ) - 長馴染になってる!｢幼馴染(おさななじみ)｣ですよ?! (2018年12月6日 17時) (レス) id: 8e3aac7538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レキ | 作成日時：2018年10月19日 0時
