【ヒロアカ】ウチのヒーローアカデミア！第2章！ (ページ32)

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「轟は"個性"が強い誰よりもずっと強い」

話しながらも攻撃の手は緩めない。

「それ故に(・・・・)攻撃が単純で大雑把!!」

「！」

轟が手を突き出すと同時に跳躍し、左腕を掴んでぶん投げる。が、僅かに足が地面に着いたらしく、氷結で場外落ちを免れた。

ウチは止まらずに追撃する。

「いつまでボヤボヤしてんの!!」

「っ、」

轟の表情が一瞬強張る。

「(一瞬でも忘れることが出来たなら…)
どうするべきか？自分が正しいのか？わからない？

なら今何の為にここに立ってるの(・・・・・・・・・・・・・)!!!」

「！(何の、為に…)」

「何の為に戦ってんの!!! すべきことも、正しいことも、わからないのも!!ンなもん全部後で考えろ!!

勝つ気も戦う気もないなら…今すぐ負けろ轟!!」

『ヴァルナー！トドメの大氷結を繰り出したァ!!
勝負あったかァ？！』

…ゥゥウウウ

「！」

ゴオオオオオオオオ!!

「やっとやる気になったのか、な！？」

『轟が炎で応戦！堪らずヴァルナは上空へと脱出(エスケープ)！』

氷の翼で空へと避難。

「(そろそろヤバいな…単発使用に変えっか)

アイス塊(ブロック) 両棘矛(パルチザン)！」

青キジの技、両棘矛を轟に向けて放つ。が、それは炎によって溶かされて蒸発する。

「ならコイツはどうだ？！
アイス塊慈悲なき時雨(ミセリコルディアレイン)！」

氷結攻撃のオリジナル技だ。上空にいくつかの氷塊を放ち、それを爆発させて鋭い刃…槍へと形を変えて雨の如く空から降り注ぐ。

「チィっ！」

再び炎を使って攻撃を防ぐが、ウチのこの技はただ防ぐだけじゃあ凌げない。

『ヴァルナの攻撃に防戦一方の轟！氷槍が雨あられの如く降り注ぎ轟の行動を制限する！
　！おおっとぉ？！着弾した氷槍が周囲を氷漬けにしてくぜ！攻撃と妨害とかシヴィーーー!!』

「ほらほらほらぁ!!足下もしっかり見なきゃねえ!!
(ドォン！ドォン！)」

地面が氷槍の効果で凍結していき、轟の行動範囲をどんどん狭めていく。

「(このままじゃジリ貧だ…)…ならっ！」

轟が突如氷結で足場を形成し始めた。わずか数秒で建物三階分ぐらいの高さまで上がり、大炎熱を放出した。

ので、こちらも炎に対抗して大氷壁を生み出し、炎にぶつけて大爆発を起こした。

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