織田作之助の鬼殺奇譚【鬼滅の刃×文豪ストレイドッグス】 ページ14
⿴⿻⿸⿴⿻⿸
俺は赤児の頃から感情の起伏が殆どなく、穏やかであるがまるで植物の様だと両親から心配されていた。
俺の名前は"織田作之助"。元ポートマフィアの構成員だ。
俺はあの日、あの館でジイドと戦い、友人である太宰に看取られ息を引き取った……はず、だった。
気付くと俺は何故か赤児の姿になっていた。
事実は小説よりも奇なり、等と云うが……流石に突飛過ぎて、赤児心ながら大いに困惑した。死んだと思ったらこうなっていたんだ。誰でもそうなるだろう。
…否、そもそもこんな事は誰にでも起こる事なのか?
だが、困惑させた出来事はまだある。
俺が生まれ変わった時代は大正。百年も前の時代に俺は生まれ変わったのだ。
更に驚く事に、この時代……"この世界"には"異能力"が存在しないのだ。しかし、俺は【天衣無縫】を息をするが如く使えている。
そして、嘗て世界を震撼させただろう事件も存在せず、それに代わる様に人々の間でまことしやかに囁かれているのは"鬼"と呼ばれる化け物と、その鬼を狩り人々を守っているとされている"鬼狩り"と呼ばれている存在だ。
まるで御伽噺だと思ってしまう様な事だ。
「───あ!おーい 織田作さん!」
「!義勇 態々迎えに来てくれたのか?」
「うん!早く織田作さんに会いたかったから!」
この子供の名前は"冨岡義勇"。母さんの妹の子供で、俺の
「おばさんとおじさんはまだ来ないの?」
義勇は俺の後ろを見た後、少ししょんぼりとした表情を浮かべる。俺を見上げた青い目には、寂しさと不安が入り混じった感情が映されている。
「今日の夜には家に来る。明日は蔦子の祝言がある目出度い日だ」
「えへへ…」
この穏やかで、かけがえのない"幸福"は、続いていくのだと信じていた。
だから、俺は気付けなかった。判っていなかった。
あれは御伽噺でも噂でもなく、違うことの無い"現実"であるのだと。
幸福な未来は、何処までも続いているのだと、そう信じてしまっていた。
俺は再び、目の前で子供が死んでしまうだなんて、思いもしなかったのだ。
.
8人がお気に入り
「呪術廻戦」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レキ(プロフ) - 星猫さん» はい!更新頑張ります^^ (2020年6月21日 5時) (レス) id: 8869ffb1dd (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません;;頑張って下さいね。 (2020年6月19日 23時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 星猫さん» すみません、合作はやらない事にしているんです。申し訳ありませんm(_ _)m (2020年6月19日 21時) (レス) id: 9a970a49f7 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 私が教えますね。私が更新して、貴方が更新しますよ。よろしいですか? (2020年6月19日 8時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 餅桜さん» コメントありがとうございます!話がこれ以上思いつかなくて短いですが(汗)、ネタが降ってきたらちょいちょい更新していきます! (2020年6月18日 22時) (レス) id: 9ee455f7a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レキ | 作成日時:2019年10月25日 12時