第二十八話−雨後− ページ28
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夏の声と青さが空に広がる。
雲は流れ、風が優しく吹き抜けていき、階段に腰を掛けている二人の髪を撫でていく。
「長生きしろよって…自分が死んでりゃ世話ないわよ」
まだ顔に傷が残っている釘崎は伏黒にそう返し、「仲間が死ぬのは初めてか」と尋ねる。その質問に対し、伏黒は目線を下に向けながら「
「ふーん その割に平気そうね」
「……オマエもな」
「当然でしょ 会って2週間やそこらよ」
「そんな男が死んで泣き喚く程 チョロい女じゃないのよ」と、釘崎は言葉を続けた。しかし、表情は窺えないがその口元は悲しみを堪える様に"キュッ"と歪んでいた。
沈黙。
二人の脳裏によぎったのは、何時も一緒にいたあの男の片割れの存在。
釘崎が口を開きかけたその時、新たな影が加わり伏黒に声を掛けた。「辛気臭い お通夜かよ」と。
更にその後ろの木の影からサラツヤヘアーの少年とパンダが顔を覗かせながら、今し方「お通夜かよ」と発した少女を咎める様に、「マジで死んでるんだよ」と、パンダから伝えた。
言い争いが始まり先程の重い空気はどこへやら、釘崎は「あの人達は誰だ」と伏黒に尋ねた。
まず最初に「お通夜かよ」発言をかました少女から。
「禪院先輩 呪具の扱いなら学生一だ」
呪術高専二年、"
髪の色素が薄く、どこか幼さを感じる少年。
「呪言師 狗巻先輩 語彙がおにぎりの具しかない」
呪術高専二年、"
「パンダ先輩」
呪術高専二年、パンダ。
「あと一人 乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人がいるが 今海外」
「アンタパンダをパンダで済ませるつもりか」
ごもっともなツッコミだった。
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レキ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!すみません(汗)変換機能の事を忘れてうっかりそのまま書いちゃってました…直しておきます!! (2021年2月24日 20時) (レス) id: 86fe443189 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 13ページ 悠久の"悠"に"歌"で とありますが、名前変換出来るのに書かれると可笑しな事になりませんか?? この場合どちらかと言うと名前固定した方がしっくりきます。 (2021年2月18日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 畢竟無さん» コメントありがとうございます!あともう少しで続編書けますので!もう暫しお待ち下さい!! (2020年7月15日 13時) (レス) id: 3dee18d2c3 (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新楽しみにしてます! (2020年7月15日 12時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - あみみさん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえて嬉しいです!!私も姉妹交流会の話が好きなので頑張りますね!! (2020年6月23日 5時) (レス) id: 2b56840397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レキ | 作成日時:2020年2月20日 6時