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第二十三話−呪胎戴天− ページ23

──────7月某日 雨




受刑在院者第二宿舎。それが今居る建物の名前だ。

朝から暗雲が空を包み込み、どこか不安な気持ちにさせる雨がしとしとと降っている。

「特級……宿儺と同じなの?」

イマイチその特級というのがわからないゆーじは今回補助監督を務める"伊地知潔高(いじち きよたか)さん"に尋ねると、誰でも分かるようにと簡単な説明をしてくれる。


・4級…木製バットで余裕
・3級…拳銃があれば安心
・2級(準2級)…散弾銃でギリ
・1級(準1級)…戦車でも心細い
・特級…クラスター弾での銃弾爆撃でトントン

※通常兵器が呪霊にも有効だと仮定した場合


……そんな任務に新人四人が?

僅かにモヤッとしたけど、呪術界は常に人手不足で手に余る任務を請け負うことも多々あるそうだ。

そして、今回の任務の目的は"生存者の確認と救出"。

万が一特級と会敵しても逃げる事だと、少し不健康そうな表情で伊地知さんは重々しい口調でそう言った。

すると、そんな危険な現場に一人の女性が焦った様子で近付いてきた。面会に来てた保護者らしく、しきりに「正は無事なのですか?」と尋ねている。

伊地知さんは表向きの情報を簡潔に説明すると下がる様に促した。

女性は涙を流して、息子の無事を祈って何度も助けてくださいと訴えていた。



施設内の扉の前に待機する。

私は五条先生から貰った天沼矛を軽く撫でて扉を見据えた。

「"帳"を下ろします お気をつけて

「闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え」

周囲は夜へと包まれる。今回は住宅地近くだから私たちを隠してくれる"帳"という結界を張るみたいだ。

伏黒は呪いが近づいたら分かるように、影絵で玉犬(犬かわいい)を出して待機させる。

「行くぞ」

扉を開き、一歩中へと進み上を見上げると、普通なら絶対ありえない異質な空間が眼前に広がっていた。



.

第二十四話−呪胎戴天・其ノ弐−→←第二十二話−鉄骨娘と始まり・其ノ肆−



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レキ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!すみません(汗)変換機能の事を忘れてうっかりそのまま書いちゃってました…直しておきます!! (2021年2月24日 20時) (レス) id: 86fe443189 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 13ページ 悠久の"悠"に"歌"で とありますが、名前変換出来るのに書かれると可笑しな事になりませんか?? この場合どちらかと言うと名前固定した方がしっくりきます。 (2021年2月18日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 畢竟無さん» コメントありがとうございます!あともう少しで続編書けますので!もう暫しお待ち下さい!! (2020年7月15日 13時) (レス) id: 3dee18d2c3 (このIDを非表示/違反報告)
畢竟無(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新楽しみにしてます! (2020年7月15日 12時) (レス) id: f1eda83896 (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - あみみさん» コメントありがとうございます!楽しんでもらえて嬉しいです!!私も姉妹交流会の話が好きなので頑張りますね!! (2020年6月23日 5時) (レス) id: 2b56840397 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レキ | 作成日時:2020年2月20日 6時

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