とある少女の呪術奇譚【呪術廻戦】

第十八話−閑話休憩− ページ18

・・・・・・



トントン…シャーー…

コトコト…



「お 悠歌！今日はカレーか！」

「ゆーじ！」

寮に備え付けられてある台所を借りて夕食の準備をしていると、匂いにつられてやって来たゆーじが後ろから顔を覗かせた。

この約二日、奇想天外・非日常を一生分経験したのでは？という程の濃い日をすごした。

コトコトと優しい音が昨日とは違う生活場に響き、何の歌か忘れたハミングが私の中から紡がれる。





「出来たよ〜」

「今皿出すなー！」

やっと出来た。私特製"お野菜たっぷりカレー"。

人参、玉ねぎ、じゃがいも、ナス、パプリカ…あと他にも沢山。

「伏黒は部屋かな…」寝てる？

「ふーしーぐーろー！！晩ご飯食おうぜェーーー！！！」

ゆーじの元気な声が寮全体に響く。

その二、三分後、眉間にシワを寄せた伏黒が上の階から降りて来た。

「馬鹿デケェ声で叫びやがって…(怒)」

少々不機嫌そうだったけど、テーブルに並んだカレーを見たら気の抜けた様な顔をして私、ゆーじ、カレーの順に視線を向けた。

「ご飯 一緒に食べよ！」

笑って夕食に誘うと、伏黒はちょっと視線をよそに向けると｢ああ｣と、肯定の返事をした。

誕生日席に私が座り、その右斜め前にゆーじと伏黒が並んで座る。

「「いただきます！」」

「…いただきます」

伏黒がカレーを口に運ぶ。

じっとその様子を黙って見ていると、伏黒はひと言｢美味い｣と言ってくれた。









(俺お代り〜！)
(伏黒？パプリカ残ってるけど)
(パプリカは苦手なんだよ…)
(えぇ〜 伏黒ってば子どもみたい〜(笑))
(嫌いな物も食べないと大きくなれないわよ！)
(お前は母ちゃんか(怒))



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