12 ページ14
程よい高さで、耳に残る歌声だった。
子守り歌のように柔らかく。
思わず目を瞑り、うっとり聞き入ってしまうような音色だ。
JK｢ユジュナ？｣
｢っあ、びっくりしたヒョンか｣
JK｢上手いね｣
｢そんなことないです…
あ、ヒョン、雪が降り出したんだ｣
JK｢だからジングルベル？｣
｢うん、｣
2人で窓から外の景色を眺める。
ネオン1色の街に、不釣り合いな粉雪は
心を不安定にする。少し泣きそうになる。
｢もう、すぐだ。｣
JK｢？｣
｢っ、クリスマスがですよ｣
そう。ユジュナが泣きそうだった
なにをそんなに、悲しんでるかは僕にはわかんなかった。
でも後ろの景色と、ユジュナのその表情はやけに似合ってて
似合ってるだなんて言い方おかしいけど
でも言ってやりたい
お前にはそんな顔似合わないよって
なんて辛気臭い顔してるんだって。
13歳には思えない大人びて見えるその表情
僕はたまらなくすきだ。
｢っし、ヒョン帰りましょう｣
急に立ち上がってバッグを持ち上げるユジュナ。
JK｢思いにふけるのはもうやめたの？｣
｢そんな大したことじゃないでㅋㅋㅋ｣
JK｢そっか。｣
少しずつユジュナが成長していくのが怖い自分がいる。
おいていかれるんじゃないかって、毎日恐怖で仕方ないんだ。
少しずつ伸びてく身長に、さっきみたいな随分大人びて見える表情。
その表情は好きとは言ったけど、言ったけど…。
ダンスや歌だって、嫉妬やそんなんじゃないけど、特別ユジュナはすげぇし。
あぁ、ついていけない。お前の隣に僕は並べてる？
僕を置いていかないで。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - こんばんは、フォローリク今させてもらいました。ヨロシクお願いします。これからも作品楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年12月20日 19時) (
レス) id: 94a9bcecb9 (このIDを非表示/違反報告)
梨子 ﾅｼｺ(プロフ) - 黒い天使さん» ご指摘ありがとうございます!!英語名でジョシュア･ホンなので、ホン･ジョシュアと書かせて貰いました!!ごめんなさい申し訳ないです!! (2020年1月17日 17時) (レス) id: 87a16baeee (このIDを非表示/違反報告)
黒い天使(プロフ) - ホン・ジョシュアと書いてありますがホン・ジスですよ〜 (2020年1月17日 17時) (レス) id: 6b93015bd8 (このIDを非表示/違反報告)
梨子 ﾅｼｺ(プロフ) - ヨウさん» コメントありがとうございます！小説の感想嬉しい限りです...頑張ってかっこよくしていきます！ありがとうございました！ (2019年12月27日 14時) (レス) id: 87a16baeee (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - グクのユジュンくんへの気持ちが可愛すぎます！大きくなってかっこよくなるユジュンくんがとっても楽しみです〜！無理せず更新頑張ってください！ (2019年12月26日 21時) (レス) id: cbfca537cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梨子 ﾅｼｺ
| 作成日時：2019年12月21日 20時
