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『…。イタリア兄弟が来ない』
今日も遊ぶという約束をイタリア兄弟と交わした昨日。
絶賛イタリアの小さい公園内で待っているのだが来ない。
今はジェラートを買ってちょっとずつ食べている。
食べてる途中で来るかと思って悩んだ末に買ったのだが悩む必要もなかった。
コーンを半分以上食べ、もう食べ終わりそうだ。
食べ終わった時、遠くから頭に妙で特徴的な何かをつけた男性が2人やってきた。
片方はこちらへ走ってくる。もう片方はジェラートを食べながら歩いてくる。お前もか。
「A〜！」
と言いながら走ってくる片方はフェリシアーノ。ヘタレだ。
「…。」
無言でジェラートを食べながら歩くもう片方はロヴィーノ。こいつもヘタレだ。
そいつらを横目に時計をチラリ。1時間半遅れ。何やってたんだろう。
「ごめんA〜…。遅れちゃった。」
頭からこてんっ。と星を出してくるフェリ。遅れた理由はどうせいつもの事だろうと思う。
けど一応聞いてみる。
『…。なんで遅れたの？』
「遅れる気はなかったんだよ〜…でも可愛いvellaが居て…仕方がなかっ((ｳﾞｪｯ」
ここでロヴィが肘アタック。フェリの脇腹に命中。
「こいつのせいだぞ。こいつがvellaばっかり見やがって。全くもって俺のせいじゃないんだからな！コノヤロー。」
「ヴェー…兄ちゃんだってvellaに話しかけてたよ…｣
遅れた上に言い合いを始めるイタリア兄弟。
私はそれを止めるように言う。
『…。今日は何するの？』
上目遣いをする。やばい。…恥ずい。
「…。はい！A！今日は北イタリアを観光するであります！」
「は？なんでお前の家なんだよ俺の家にしろよ。」
「ヴェー…だって昨日は兄ちゃん家だったじゃん。」
まじでこの人たち何回言い合いすれば気が済むのだろう。
『…。昨日はロヴィの家だったから今日はフェリの家にしよ。また今度ロヴィの家いくね。』
という感じでなんか一旦落ち着く。
「だって、兄ちゃん。また明日ロヴィの家いこ〜」
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『明日って国際会議なかったっけ？』
残念。
2023/06/10
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作者名：コなポテト | 作成日時：2023年6月11日 22時
