【立海】またフラレたので髪切った (ページ4)

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「ほーら、逢坂でてこいよ」

丸井くんは机の下に潜っている私を動物かのようにお菓子でつる

あれは私の大好きなチョコレート…
ゴクリと唾を飲み込む

『わ、私はそんなもので釣られない』

「チッ、」

丸井くん舌打ちしたーー…

「丸井くん、机持ち上げたらー？」

おい！友人！私の味方じゃないの！？

「お、そうだな。ジャッカル宜しく！」

「俺かよ！？ったく、しかたねーなぁ」

ジャ、ジャッカルくん辞めてくれ！
私は必死に机の足を掴むも男の力には勝てない

机はフワッと持ち上げあれ、丸井くんと目があった
丸井くんは私を見下ろし、噛んでいたガムを膨らませた
丸井くんからの圧を感じながら私は立ち上がった

昼休みというものはこんなに時間が長かっただろうか

私は廊下に連れ出され、丸井くんに怒られている

人のこと騙して嬉しかったか？とか
焼きそばパンの恨みー！やら色々言っている

しかし、私は何にも感じていません
右から左へ受け流しております
というか丸井くん2年前のこと詳しく覚えすぎ

ひたすら真顔でいるから

聞いてんのか？

と、言われた気がしたのでとりあえず頷いておく

お腹減ったな…
私はこの状況をはやく抜け出すために頭をフル回転させた

『…丸井くん』

「…なんだよ」

『今度、お菓子を買ってくるよ。それで私を解放して』

お菓子という単語でピクンと反応したのがわかった
チョロいなこいつ

丸井くんは黙りこんで考え出した

「そうか、じゃあ逢坂、これ買ってこいよ」

そう言いながら携帯を操作し
画面を突きつけてきた

それは新作のお菓子らしきものだった

『それ買ったら許してよ』

……のちにこの新作お菓子を探すのは苦戦することとは知らなかった