【立海】またフラレたので髪切った (ページ16)

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真田くんページ16

『…あ、すみません。ストレスが溜まっていて空いている教室があったものですから…では失礼…』

最悪だ。どうしてよりにもよって会いたくない
真田弦一郎に会うのだろうか
くっ…古傷が痛むぜ

ドアの前に立ちふさがっている真田の横を通ろうとするも
どこにも隙間がない

『すみませーん…通してください…』

恐る恐る、目線を上に向けて真田と目を合わす

わぁ…スッゴい険しい顔

『…あの、私がうるさくしていたのは謝ります。もうしませんので…』

あー…高校生になってから謝ってばっかりだな
つまらない女子高生生活だ。社会人か！っての
働いたことないけどさ

「…お前…逢坂Aか？」

『…そうですけど…』

私が肯定すると、真田は表情をかえてソワソワしだした
…ちょっとキモいんですけど
あ…もしかして私に告白とか…！？
まぁ、告白されても付き合わないけど、好みじゃないから
なんて失礼なことをずっと考えていると真田が口を開いた

「すまなかった。叩いてしまい申し訳ない」

深々と頭を下げられた

……

え？

『……今さら？』

思わず本音がでてしまった
もう二年前のことだぞ？遅くね？遅すぎじゃね？

今さらと言った言葉に反応し、顔をあげた

「…今さらだな。…柳生にあの後怒られてだな…部活で謝ろうとしたがお前はいなくなっただろ？タイミングを逃してしまったのだ」

流石、柳生くん。ジェントルマンじゃん
というか柳生くんに怒られてなかったら
謝る気なかったってことか…

こいつ、絶対モテないよ
確信したよ

『あー…うん。気にしてないから大丈夫。』

「…そ、そうか…それでだな」

『あー…教室戻りたいんで。んじゃ』

私は真田を無理やり扉の前からどかし、早足で教室に向かった
後ろから何やら声が聞こえたが無視をした
あれ？そんなことさっきもあったような

『逢坂A、モテキ到来』

「いや、それ絶対違う」

友人に完全否定されました