【立海】またフラレたので髪切った (ページ14)

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「よかったな。柳生が付き合ってくれて」

『これも仁王様のお陰でございやす』

「その呼び方も喋り方も気持ち悪いからやめてくれんか」

…さぁ、皆さん。私と柳生くんは断じて恋愛関係の仲では
ないことは初めから理解してくれていると思う

じゃあ何に付き合ったか？
それをお答えしよう

「でも、まさかお前があの柳生の眼鏡を踏んづけて壊すとわな…滑稽じゃの」

『もういいじゃん、終わったことなんだから』

こいつはどんだけ私の傷口をえぐるのだろうか

ことは一週間前にさかのぼる
簡潔にいうとたまたま柳生くんが眼鏡を手に持っていたのが、床に落ちてしまいーの、私がグシャっと壊した訳である

え？なんで柳生くんが眼鏡を落としたのかって？
それは…私が柳生くんに突進したからである

弁償すると柳生くんに言っても首を縦にふってくれず
最初は『柳生くんがいいっていってるからいっか！』と思おうとしたが、私にも良心というものはある。
それに母親にそれを言ったら家に雷が落ち、

「眼鏡を弁償してこなかったらどうなってるかわかるよな？一緒に買いにいけ！」と母に脅されていた

　

なので、この数日命をかけて柳生くんにせまっていたのである
そして昨日、私の母と柳生くん、私で眼鏡を買いにいきました

「見たかったのー…その三人の買い物シーン」

　

『まじカオスだった』

思い出すだけでも笑える光景だった
立海の生徒に見られていませんように

「…なぁ、逢坂よ。条件のこと覚えとるか？」

『覚えてるよ。何が望みだ』

協力してくれたんだ。内容にもよるがのんでやろう

「…お前を騙したのは俺だといったらどうする？」

『ん？』

なに言ってるんだ？こいつ

私の思考は停止した