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柳生くんと仁王くん ページ12

「貴方の気持ちは伝わりました。ですが、付き合えません」




 

『私は納得いきません。付き合ってください』








逢坂Aは目の前にいる眼鏡をかけた紳士に頭を下げる
その必死な姿をみている眼鏡をかけた紳士こと柳生比呂士は困惑していた








「…逢坂さん」





柳生くんは私に頭を上げるように促すが
私はそのままの体制でいる





『…柳生くんが「はい。わかりました」って言うまで何回も会いに来ます』






授業合図の予鈴がなる






『柳生くん、またあとで』





「…は、はい」







私は早歩きで自分の教室へ戻った













「あんた、まだ柳生くんにフラれてんの?何回目よ?」




『…10回以上かな』




友人の言葉にサラッと言い返しながらも目線は携帯の画面





「あんたも諦めたら?柳生くん困ってるでしょ」




私は携帯を机の上におき、友人を見つめる



「な、なに」

友人はびっくりした顔で私をみる
…あ、友人…グロスの色変えてる…というのはどうでもいい
私はあの言葉を発した





『…諦めたらそこで試合終了さ』




その場の空気が凍った





「…聞いた私がバカでした。とりあえず頑張れ」




私は黙って頷き、携帯を手に取った






そう、私は諦める訳にはいかないのだ
諦めたらあの人になんて言われるか…考えるだけでもゾッとした
…放課後はテニス部に行こう…そうしよう









『なんで』





「いやだから、ダメなんですって」




部室の前に行くとテニス部の一年生に止められた
あ、この前の一件で部室を覚えました





「逢坂Aに会わせるなって言われてるんです」





『誰だよ。そんなこと言ってる奴』





いいから柳生くん呼んでよ!と一年生の肩を掴んで揺さぶる中々のヤバい奴になっている気がするが仕方ない








すると後ろから声が聞こえた






「ほー、お前さんか。スカートの下にズボンはいとらんから気づかんかったわ」






『は?』




後ろを振り向くと白?銀髪の男がいた






「よう、久しぶりじゃの」




私と目が合うとニヤリと笑う









『誰?』





こんなチャラい奴、私の知り合いリストには掲載されていない
まぁ、柳生くんの知り合いなら利用させてもらうけど



 

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ゆら(プロフ) - 今更感パないけどコメントしたくて。この話めっちゃ好き。めっちゃ笑っちゃいました笑笑 以上。 (2020年5月14日 17時) (レス) id: 3adbed999c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょす。 | 作成日時:2019年10月7日 11時

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