【立海】またフラレたので髪切った (ページ21)

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ジャッカルくん他ページ21

『お母さん、帰ろう』

「何いってんの！Aが今日夕飯何でもいいっていったんじゃない！」

『言ったけど…ここは…ちょっと』

　

「どこも変じゃないわよ！ほら、入るわよ！」

わかる。わかるのだ
この店のドアを開けたら‘何かがいる’と
それにこのラーメン店の名前…

桑原って…いや、気のせいだ

うん。きっとそうだ。隣のクラスのジャッカルくんが
ラーメン屋の息子だそうだけど、ここじゃない
それとさっき、目立つ寿司の玉子みたいなジャージ軍団がここに入っていったのは幻か何かだろう

私は母親に腕を引っ張られながら
ラーメン桑原に足を踏み入れた

ーー

「やだーもー！幸村くんったらー！キレイだなんておだてるのが上手ねー！」

「いえ、本心を言ったまでですよ」

「もー！皆のぶん、お母さんが奢っちゃう！」

「それは悪いですよ！」

「いいのいいの！」

私はホストクラブにでも間違えてはいったのか？
誰だ？あの男達は？
ただのイケメンか？
私との態度違いすぎて草はえてるんだけど？

　

「お前の母さん、すごい浮かれてるな」

『あの人のお腹から産まれてきたと思いたくないです』
　

厨房にいるジャッカルくんが
タイミングよく空いたカウンター席に逃げてきた私に
声をかける

『それにしても、凄い人気だね』

「いや、今日はたまたまだそれにアイツらがいるから余計な。相席なんて言って悪かったな」

と、申し訳なさそうに眉を下げ、お詫びといって
煮卵をのせてくれた
おお、これジャッカルくんみたいだ

「…お前、今、煮卵みて俺みたいだとか考えてただろ」

『…そんなことないよ。いっ、いただきまーす』

「ま、別にいーけどよ。ゆっくり食べろよ」

そう私につげて、店の奥へと消えていった

ジャッカルくんに心を読まれたので、
心臓が口から飛び出るかと思った
そんなこと思われてても冷静なジャッカルくんって
本当に大人だよな。
私だったら怒りくるってるわ

私は箸をわり、目の前のラーメンをすすった瞬間
視線を感じたので横をみると
銀髪の男が肘をつき、私を見つめていたので驚いておもいっきりむせてしまった