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ページ18

相談したら柳生くんは
「私に任せてください」と言ってくれた
任せたら、私が学校に着いたら教室まで送ってくれるというサービス。
そして帰りもだ。まぁ、部活があるから校内のみのサービスだ




ありがたいことに、
私を見つめている人物は学校外では
つけてこないみたいだったので
柳生くんの作戦は効果抜群だった




『…あ』


数日たった朝、下駄箱から内靴をとろうとしたら手紙が入っていた
やっとモテ期、到来か…口元が緩む





「ほう、これは面白いですね」


柳生くんが
後ろから覗き見していた



『…柳生くんおはよう』


「おはようございます。逢坂さん、この手紙に心当たりは?」



私は首を横にふった


「申し訳ないのですが…今日は委員会の仕事があるので放課後は玄関まで送れそうにないです」



とても律儀だ
どこまでこの人は紳士なんだろう









放課後、告白されるかもしれないから
トイレで身だしなみを直しておいて、
裏庭に向かった
 



私はその人物をみて一気に
高ぶっていた気持ちが冷めた






そう、【元カレ】だ
元カレだった。面白くない



私は華麗に回れ右をした




「おい、待てって!」



『離して』



おい、腕がもげそう





「嫌がっているではないですか」


柳生くんがいつの間にか現れて
元カレの腕を掴んでいた



「…貴方ですよね?逢坂さんを困らせていたのは」




…そこから柳生くんの推理が始まった




元カレは、私が髪を切って少しお洒落になったから見直したらしい
ようするにヨリを戻したかったようで
声をかけようとしたがタイミングが掴めなかったようだ。連絡先、即消ししたからな。そっか





『…ヨリ戻さねーよ』



私はその場を後にした










しばらくして、私は視線を感じることは無くなった。元カレだとわかったら怖くなくなった



「逢坂さん。もう大丈夫そうですね」



『本当にありがとう。ご迷惑かけました』



「いえ、構いませんよ。…少し寂しくなりますね」



『…何が寂しいの?』




柳生くんは私の耳元に口をよせ



「逢坂さんと離れることが…ですかね」




『……ーー?!?!』







それから本能的に柳生くんを見かけると逃げるようになった








ーー



「仁王くん!彼女を困らすの辞めてください!」




「…プリ、楽しかったぜよ」





 

真田くん→←柳生くん



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ちょす。(プロフ) - 紗衣さん» 紗衣さんこんにちは!楽しんでいただけてほんっっとうに嬉しいです!読んでいただきありがとうございました! (2019年1月30日 14時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 執筆お疲れ様でした!毎回更新されるのが楽しみな作品の一つだったので無事最後まで見ることができて嬉しいです!今までいい作品をありがとうございます! (2019年1月30日 8時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 白浪美鎖@更新遅さん» 嬉しいお言葉…!ありがとうございます。更新頑張れます! (2019年1月18日 23時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
白浪美鎖@更新遅(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2019年1月18日 19時) (レス) id: 31cb5193da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょす。 | 作成日時:2019年1月4日 0時

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