槿花一朝 Ⅱ ［呪術廻戦］ (ページ4)

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『っ、恵、なんで私… 何、なんで』

「落ち着け、深くないから大丈夫だ、」

何で恵を刺した

何で目を閉じて、開けたら特級が恵に変わっていた？

〈習いませんでしたか？格上に幻術をかけると跳ね返ると
呪言と同じ要領ですよ〉

『は…？』

考える暇も与えず真希さんが特級呪具游雲を使い川の方へと特級を叩き飛ばした
そしてキッとこちらを振り返る

「恵、追うぞ
Aは、頭を冷やせ
…今のオマエがいても足手纏いだ」

『っ！』

「真希さん！！」

「恵、行くぞ」

思わず座り込んでしまった

足手纏いだと言われて、苦しい
ここまで言われたのは初めてだった

________痛いね

『立たなきゃ…私が、いかないと』

私が
私が行かないと
早く

『……立て、出来損ない、
ショック受けてる場合かよ…』

今の私には幻術がかかっている
特級が言うには、格上に幻術を使ったから
だから視界がブレたり、特級と恵の位置が変わったり、幻覚が見えていたんだ
自分の術式相手にこんな、馬鹿みたいだ

幻術を解く方法

それは、外傷を与える

ドクッ

私は既に赤く染まってしまった泡刀を手に取り、思いきり腹部を突き刺した

口からも刺した部分からも血が止めどなく溢れる

行こうか

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