槿花一朝 Ⅱ ［呪術廻戦］ (ページ21)

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一度八十八橋に行くも、残穢も気配も何も感じられず
食事を取るために昼間私がいたコンビニまで戻ってきた

「でも時間かかるのはマズくねぇ？」

「なんでよ」

「だって有名な心霊スポットなんだろ？
呪われてる人はまだまだいるかも
しかも今ん所致死率100%
これ以上人死には勘弁だろ」

「確かにね…」

新田ちゃんが閃いたのか、飛び降りる行為について話すも、それは実践済みだ
さっき悠仁が飛びましたから…

すると自転車に乗った後輩が現れる
後ろに乗っているのは…同級生の藤沼さんだ

「昨日姉ちゃんに伏黒さんの話したんですけど」

「あの…森下さんって近所でお葬式やってて…
その人と八十八橋のこと調べてるって、この子に聞いたから…
何か関係があるのかなって…」

「関係って？」

「だから森下さんが亡くなったことと橋が…」

「関係ない俺達はただ」

「私、行ってるの、中2の時
夜の八十八橋に」

まずい、被呪者がまた…

「最近何かお家で変な事ないっスか？
家族の中で自分だけが感じる違和感とか」

「私の家地方のアンテナショップやってるんですけど
私が帰るときだけお店の自動ドアが開きっぱなしなんです
お父さんもお母さんもたまたまだって言うんですけど
絶対、何かいるんです

怖くて…そんな時伏黒君の話を聞いて、
八十八橋のこと思い出して」

時期は丁度1週間前から1日置き位だそうだ
違和感を感じてから亡くなるまでは最低2週間、まだ時間はある

「当時八十八橋に1人で行ったわけじゃないわよね？
誰と行ったか覚えてる？」

「あの…やっぱり何か関係が…」

「自動ドアとはね、
でも森下さんが亡くなったのには関係ないっスよ
私の大学の課題を伏黒君達に手伝ってもらってるんス
ゲロダルいっス！！
でも色んな人の話聞きたいから、
一緒に行った人教えてほしいっス」

すると少しホッとした表情を見せた藤沼さん
…絶対助けないと

「肝試しに行ったのは部活の先輩2人…
そうだ伏黒君、

あの時津美紀さんも一緒にいたよ」

『はっ……？』

嘘でしょ
津美紀さんが？
じゃあ津美紀さんの呪いって、いや、違う
あの呪いは全国に同じような被呪者がいると聞いている
八十八橋に限った今回のこととは関係ないか、
でも八十八橋に行っているなら津美紀さんが危ないことに違いはない

「そうかじゃあ津美紀にも聞いてみるわ」

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