槿花一朝 Ⅱ ［呪術廻戦］ (ページ13)

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「A」

『真希さん！』

「昨日は悪かったな」

『…気にしてないですよ、ちゃんと意図は汲み取ってましたし』

「フッ、流石だな」

『自慢の後輩でしょ？』

「生意気の間違いだな」

『間違って、はないけど…』

じゃあ行くわ、と自分の持ち場に行った真希さん
本当に頼りになる大好きな先輩だ
あとでハグしちゃお

「フッ…キャッチャーか
捕球、送球、リードフィールディングetc...
虎杖(ブラザー)にふさわしい役割と言えよう

だが俺が望むのは投手虎杖との一騎打ちだ！！」

「東堂！！」

「約束してくれ虎杖(ブラザー)
この打席、俺がホームランを打ったら次回オマエが
ピッ」

話し続ける東堂の頬に綺麗に入ったボール
投げたのは真希さん、もちろんわざと

「とっ、東堂！！しっかりしろ！！」

「ナイスピッチー」

「ナイッピー」

「ナイッピー」

「ナイッピー」

「真希さんナイッピー」

「こんぶ～」

『ナイッピーナイッピー』

嫌われすぎだろ、東堂……

笑っていると肩をツンツンと誰かに叩かれる
その方を向くと狗巻先輩が私を見ていた

『先輩、どうしたんですか？』

「すじこ」

『え"』

「こんぶ…おかか…？」

次バッターだから応援して…ダメ…？ときゅるるんとした目を向けられる

その顔に…私が弱いのを知っているな！？

『頑張って…ください、』

「おかかぁ～」

『だ、駄々こねないでくださいよ、！』

「お～か～かぁ～」

クソ、恥ずかしい…！

『……と、棘くん頑張って！』

「！！おﾞかﾞかﾞ…」

『先輩！しっかりしてください先輩！』

大変だ！先輩がぶっ倒れた！！

「アンタ達…何してんのよ」

『先輩がぶっ倒れた！』

「おﾞっ… おﾞかﾞかﾞ…」

『先輩がおかかしか言わなくなった大変だ！』

「おい立て棘、バッターだろうが」

「……おかか」

「あ？テメエ私が棘っつったら嫌そうな顔すんな燃やすぞ！！」

この後、無事に走り抜けた先輩
足が速いから、私の応援は別にいらなかったと思う

最後に運動神経お化けの悠仁が点を入れ、30年度の姉妹校交流会は東京校の勝利に終わった

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