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紫 side
黄 「 陲舛磴鵑呂 、智子とのぞみならどっちが好きなん ? 」
「 ぶっ!! はぁ!? 」
黄 「 うわっ 、いきなり吹き出すなや汚い 、しかも珈琲 」
いや 、淳太が 、淳太が変なこと聞くからやん !?
黄 「 どっちが好きなん ? 」
「 どっち 、えーっと ... 」
珈琲を吹いた俺を無視して質問してきた淳太に真剣に考えて答えようとしたその時 、
ガタンッ!!
「 なにぃ !? ... 望 ? 」
大きい音の元はごみ箱の倒れた音で 、傍には望の姿が映った
え 、聞いてたん ... ?
黄 「 怪我してへん ? 気をつけな 笑 」
桃 「 あっ ... ごめん 、その 、き 、聞いてへんから 、えっと ... 」
「 ほんまに 、聞いてへんの 、? 」
黄 「 ちょ 、陲舛磴 、! 」
「 ... あっ 、」
淳太の俺を呼ぶ声を聞いた時にはもう望の目はうるうるで 、
桃 「 聞いてへん 、きいてへん 、からっ !! 」
そう叫んだ後 、その顔を隠すように楽屋とは真反対の廊下を走って行った
黄 「 なにをやってんねん陲舛磴鵝! 」
やってもうた ...
静まり返ったその時 、沈黙を破ったのは淳太の方やった
黄 「 ... なあ陲舛磴 、心の中にはもう答え出てたんやろ ? なら 、それちゃんと伝えた方が俺はいいと思うで ? 」
出会った時から 、初めて喋った時から 、初めて絡み合った時から 、俺の中で答え 、決まってたんや ... よし 、
「 ありがとう 、今度なんか奢るわ! 」
黄 「 はいはい 、早く行かんと待ってんで 、のんちゃん 」
ぽんっ 、と背中に当たった淳太の手からは 、伝える勇気とその大切さとともにほんの少し暖かみを感じた
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作者名:鷕 . | 作成日時:2019年1月24日 16時