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Tsubaki Side
もう会場に来ているはずなのに、Aの姿が見当たらない。
もしやと思い、店の裏に行ってみると、
両手に大量のわらび餅の箱を持ちながら
フラフラしているAを見つけた。
.
椿｢…貸せ。｣
｢……あ…、ありがと。｣
椿｢お前はもう少し自分の非力さを自覚しろ。｣
｢…うるさいな。これくらい頑張れば持てる。｣
椿｢頑張らなくていいだろ。｣
｢…は！なんで！｣
椿｢俺がいる。｣
｢…は…っ…/｣
椿｢…お前はもっと俺を頼れ。｣
.
ごん、と頭突きをするように頭をくっつけると、
顔を真っ赤にして驚いているA。
.
……だから、そういう反応するから触りたくなるんだろ。
.
椿｢…早く試食に戻れ。｣
｢…………う…、うん。｣
椿｢あんま遠くまで行くなよ。｣
｢…ん？｣
椿｢あと…、変な客に話しかけられたらすぐに呼べ。｣
｢…子供じゃないんですけど。｣
.
本当はあまり、Aを表には出したくない。
さっきもあいつが試食のところに立った瞬間に
男3人の若いグループに囲まれていたし。
連絡先でも聞かれそうな勢いだったので
それとなく乱入して俺が奴らを撒いたのだ。
.
＿＿＿＿＿……こいつは俺のだ。指一本でも触れてくれるな。
そんな怨念を込めた笑顔を向ければ、
何かを察したのか青ざめた顔で帰っていった。
.
｢じゃあ、行くね。｣
椿｢……あっ、A。｣
｢…ん？｣
椿｢……ありがとな。城島、連れてきてくれて。｣
｢…すっごいいい顔してたね、城島くん。｣
椿｢…ああ。｣
｢…ふふ、どういたしまして。｣
.
そう言って、ﾆｺｯ、と笑ったA。
久しぶりに見た、俺に向けられた屈託のないあの笑顔。
.
それだけでﾄﾞｸﾝ…、と心臓が高鳴り、
ｼﾞﾜｼﾞﾜと耳が赤くなっていく感覚。
.
椿｢…っ……/｣
.
…やっぱり俺は……、
あいつの笑った顔にはめっぽう弱いようだ。
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紙兎(プロフ) - みかさん» お久しぶりです！ありがとうございます！ (2020年11月4日 0時) (
レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
みか - 久しぶりです。めっちゃ楽しい作品になってますね。 (2020年10月31日 11時) (レス) id: de0ef4c44d (このIDを非表示/違反報告)
紙兎(プロフ) - ぱぴこさん» ぱぴこさん初めまして！とっても嬉しい感想をくださってありがとうございます！面白いと言って頂けると書いていて良かったと思えます！移行してもよろしくお願いいたします´`* (2020年10月31日 11時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - 紙兎さん、はじめまして！いつも見てます！本当に本当にこの作品が大好きで更新を日々待ちわびております笑 紙兎さんみたいな上手で面白い作品が作れるよう頑張っていきます！移行おめでとうございます！これからも応援してます！ (2020年10月29日 23時) (レス) id: f7a6ef29b4 (このIDを非表示/違反報告)
紙兎(プロフ) - カリリンさん» そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2020年10月27日 23時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年9月24日 23時
