∽202∽ お母さん ページ18
二口side
小魔女「で、にろたちは何を探しているの？」
二口「あー、実は『ゲダタリ』っていう花を探してて…」
小魔女「『ゲダタリ』！？」
日向「え、知ってるの？」
小魔女「うん！知ってるも何も
私のお母さんが持ってるよ！」
雀田「お母さん…？」
そういうと小魔女はさっき俺らがいた搭を指差した。
二口「え、まさか…」
「私に何か用か。」
後ろから聞いたことのある声がする。
小魔女「あ、お母さん！」
大魔女「どうした。」
日、二、雀「「「お、お母さん！？！？！？」」」
俺らの後ろにはさっき俺が倒したはずの、
大魔女が立っていた。
…何で、生きてんだよ！！！
小魔女「この人がね…」
小魔女が大魔女に
俺らが『ゲダタリ』がほしいことと、
それまでの経緯を伝えた。
大魔女「なるほど。
…まぁ、良いだろう。
私を倒したものもいるのだしな。」
そういって俺の方を横目で見る。
ﾊﾟﾁﾝｯ、と大魔女が指をならすと、
大魔女の手には、小さな瓶が。
その中には、ほのかに光る小さな花が入っていた。
受けとれ、と言われて俺はそれを受け取った。
小魔女「じゃあねーーー！！」
そういって、大魔女と小魔女は俺達がいた搭へと戻っていった。
雀田「なんか、一件落着…！？」
日向「あ、え、そ、そうですね…」
二口「あ、てか今何時ですか？」
雀田「え、今は…
え？」
日向「え、どうかしたんですか！？」
雀田「え、嘘…
今、夜の11時45分…」
日向「え、もうそんな時間経ってたんですか！？
しかも、魔女の国夜でも明るいなー」
二口「おい、日向呑気なこと言ってんなよ！
期限は夜の12時だろ！？
やばくねぇか…！？
間に合うかこれ…」
雀田「え、ど、どうしよう…」
タイムリミットまで、後15分。
俺達は途方にくれていた＿その時だった。
ﾌﾞｩﾝｯ…
日向「ｴｯ!?」
雀田「ｷｬｯ…」
二口「…ｯ」
俺たちは後ろから何者かによって引っ張られ、
そのまま闇の世界へと引きずり込まれていった。
そして、俺の意識は途切れた。
「ふぅ…何とか間に合った。」
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作成日時：2018年2月18日 20時
