５話 再会と問題 ページ7
＊
「人が落ちたぞ！」
アジア予選決勝がおわって、少しした頃。沢山の悲鳴と共に、何か重いものが落ちるような音がした。
「あ、優だ」
「あれえ？ あざみくんだね、どうしたの？」
「落ちたのお前か……なんというか、良く生きてたな」
「あはは、それあざみくんが言うんだ？ 僕は無傷だよ、正確には飛び降りた、だしね」
音のした方、ファイアドラゴンベンチに行くと、薊と二人が話していた。ケラケラ笑っている彼らにはまったく危機感が無くて、思わず二度見した。
「え……瑠奈さん！？」
「やあ、久し振りだね。元気だった？」
音無が驚いて叫ぶが、のんびりとした様子の瑠奈と優はにこにこと笑うだけだった。
「瑠奈、優、どうして飛び降りたの？」
「ああ、それは──」
「客席に居たら捕まりそうになって。やー、だいぶ焦ってるみたいでさ、ボクが正式に選手になる前にーって」
「幾ら会長？ でも、流石にもう瑠奈ちゃんの選手抜擢は覆せないみたいでさ、大慌てで知っての通り世界中追い回されてたよ〜。あざみくんとは予選前に連絡取ったから知ってるよね」
「禄に療養も出来やしないから皆で憔悴しちゃって──」
ガッシリとヒロトに肩を掴まれ、瑠奈は少したじろぐ。後ずさりしかけたのか、右足が後ろに下がっている。その後ろでは優が笑顔のまま照美に捕まっている。
「せめて、一日三食の食事と三時間以上の睡眠は取れ、って言ったはずだけど……どうだった？」
「ちゃんと三食とってたよ！ 睡眠時間は３時間きっかり！ でも小刻みにだったよ」
「睡眠浅いのは元々だからね！？ よ、夜のうちに寝てるからセーフ……だよね？」
「駄目だよ！ ただでさえ細くて軽いのに、そんな不衛生続けてたら病気になっちゃうよ？」
「ごめんごめんごめん」
ボク、客席に荷物取りに行ってくる。逃げる様に走り出した瑠奈に、呆然としていたみんなは反応出来なかった。
数分後戻ってきた瑠奈に、豪炎寺が爆弾を落とした。
「病気で思い出したんだが。そう言えば、瑠奈。アレは治ったのか？」
「……なんのことかな？」
「誤魔化そうとするな、治ってないんだな？」
「……食生活の改善が、その、思ったより難しくて。睡眠不足は薊や優が居ればなんとか解消できるようになったけど、まだちょっと辛いかな？」
わたわたと必死に弁明しようとする瑠奈だが、ヒロトに胡乱げな視線を向けられて固まった。
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海道凛(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます。ですが、此処は作品の感想を頂くための場ですので、詳しいお話はボードにお越しいただいてからでもよろしいでしょうか。 (2021年9月9日 19時) (
レス) id: 63a783c275 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!一緒に合作しませんか? (2021年9月9日 15時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
海道凛(プロフ) - 星猫さん» はじめまして。よく見ていたアニメはイナズマイレブンシリーズと終わりのセラフです。一時期ちらりと見たアニメなら沢山ありますが、一部しかわからない作品が多いです。あと、此方は作品のコメント欄ですので、感想以外の質問などはボードにいただけると嬉しいです。 (2021年3月28日 19時) (レス) id: 63a783c275 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海道 凛 | 作成日時：2020年8月7日 18時
