３話 数ヶ月ぶりの再会 ページ5
＊
─「やっほー。映ってるー？」
「映ってる映ってる。で、今何処さ」
─「今？ イタリア。輝くん届けてから怒涛の移動祭り始まったよねー、今も続いててさー？ めっちゃ走りながらやってんの。町中を走るから目立って仕方ないよ」
「ドンマイ、つかお前がこっち来れば良かったんじゃん」
─「やだよ、嗚呼、合流は日本でね。確かFFIアジア予選あったでしょ日本。それに上手く紛れられれば、もう手は出せない」
「お前本当にあの穏健派な優？ 毒滲み出てんだけど」
─「あ、瑠奈ちゃん代わるー？」
─「代わる。薊、平気？ 問題起こしたりしてない？ そっちに追手来てる？」
「起こしてないし来てない。えーと鬼道と円堂と豪炎寺、だっけ？ 三人と代わるから、束の間の再会楽しんでなー」
三人と場所を代わり、また何か機材を弄りだした薊を見て、吹雪は固まる。
少し前にテレビでちらりと見た遺跡の発見者が、彼だった気がしたのだ。固まった吹雪に不信感を抱いたのか、訝しげにそちらを見る薊。
「どした？ 幽霊でも見たような顔してっぞ」
「……君たちが追われてる理由、ってさ？ 個人の利用価値じゃなくて、君達の持ってる“何か”の利用価値が高いから、だったりする？」
「そうだけど。いやね、姉さんも優も利用価値が高すぎるくらいにハイスペックだけど、俺別に追われる必要ないからね？ ただその大事な荷物を運んでるだけ。それに、最悪他の二人を見捨ててコレを守るのが出来るのが、俺だけだったから」
「見捨てるって……随分と冷たいね」
「優だってやろうと思えば出来ると思うけど、まああのミアっていう親が居るからな。俺は兎も角姉さん見捨てたらアイツ壊されちゃうから」
にこにこ、にこにこ。貼り付けたような笑顔で、薊は淡々と告げていく。突如体育館にガガガガガという何か大きなものが落ちてくる音が鳴り響き、通信が切れた。
「ありゃ、電波妨害と物理的妨害か、次は確かパリ観光でもしようとか言ってたから、フランスか」
「なんで瑠奈ちゃんそんな呑気なこと言ってるの？」
「知らね、でも街中でも妨害してくるようになったってことは、余裕がなくなってきたんだな。これは勝てる」
にまぁ、笑みを浮かべて薊は機械類を片付けだした。あっという間にボストンバッグに収められ、片付け終わったところで響木がやってきた。
「お前たちに集まってもらったのは他でもない、FFIのことだ」
世界への門が、今開く。
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海道凛(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます。ですが、此処は作品の感想を頂くための場ですので、詳しいお話はボードにお越しいただいてからでもよろしいでしょうか。 (2021年9月9日 19時) (
レス) id: 63a783c275 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!一緒に合作しませんか? (2021年9月9日 15時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
海道凛(プロフ) - 星猫さん» はじめまして。よく見ていたアニメはイナズマイレブンシリーズと終わりのセラフです。一時期ちらりと見たアニメなら沢山ありますが、一部しかわからない作品が多いです。あと、此方は作品のコメント欄ですので、感想以外の質問などはボードにいただけると嬉しいです。 (2021年3月28日 19時) (レス) id: 63a783c275 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海道 凛 | 作成日時：2020年8月7日 18時
